ニューロリワーク梅田センター
企業連携で実現する、孤立を防ぐ再発防止と持続可能な復職支援
こんにちは。ニューロリワーク梅田センターです。
当センターでは開所以来、一人ひとりの回復段階に応じた支援を行いながら、再発防止と職場定着を見据えた「実践型訓練」に力を入れています。
本事例では、企業のご担当者と連携しながら復職に向けた方向性を整理し、本人と企業双方にとって納得感のある復帰プロセスを構築したケースをご紹介します。
企業連携により課題を可視化し、段階的な復職プロセスを設計
取り組みの背景
対象の利用者の方は、新規プロジェクトのリーダーに抜擢されました。しかし、未経験領域へのプレッシャーや長時間残業により、大きな負担を抱えていました。
強い責任感から完璧を求めるあまり、業務を独りで抱え込んでしまう状況が続いていました。そうした中、顧客からの厳しい指摘をきっかけに自信を失い、うつ病を発症して休職に至りました。
復職を目指す段階になっても、企業が求める「週5日勤務」に応えられる体調には程遠く、当初は毎日の外出すら困難な状態でした。人事ご担当者も「どの程度回復すれば復職可能か」という判断基準を持てず、本人と企業の双方が復職への道筋に不安を感じていました。
そこで私たちが中立的な立場で企業と定期的な連携面談を実施し、客観的な情報共有を重ねながら、段階的な復帰計画をともに構築していきました。
訓練の内容
生活習慣の再構築と段階的な通所による復職準備
再発防止と安定した復職に向けて、心身の土台作りから自己理解の深化まで、利用者の回復ペースに合わせた段階的な支援を実施しました。
生活習慣の乱れを改善する「ブレインフィットネスプログラム」
睡眠、食事、運動といった生活習慣を数値化して客観視し、乱れた生活リズムを基礎から整える訓練を行いました。
自己理解を促す「FINDプログラム」
生活リズムの安定を図りながら自己分析を重ね、働く目的や「長く健康的に働くために必要な要素」を整理していただきました。
回復状況に応じた段階的なステップアップ
本人の体調に無理がないよう「週1日の半日通所」から開始し、「週3日」「週5日」へと段階的に通所ペースを広げられるよう伴走しました。
ここがポイント
客観的なデータ共有で実現した安心感のある復職判断
利用者の同意を得たうえで、企業と当センターによる定期的な連携面談を実施しました。
面談では第三者機関の立場から、通所実績などの客観的な勤怠データを定期的に共有しました。あわせて、プログラムへの参加姿勢や疲労からの回復力といった、数値に表れにくい変化も丁寧にご報告しています。
企業のご担当者からは、「復職タイミングを見極める客観的な判断材料が得られ、安心して判断できた」という声をいただいています。
成果
段階的なステップアップによる週5日通所の達成と、再休職のない安定就労
当初は週1日・午前のみの通所からスタートし、プログラムを通して心身のセルフケア技術を習得されました。その結果、約半年後には「週5日・全日通所(出席率100%)」を継続できるまでになりました。
生活習慣の改善と自己理解の深化により、本人と企業のご担当者双方の不安が解消され、円滑な復職が実現しました。復職後も再休職することなく、安定したパフォーマンスで業務を継続されています。
企業の担当者の方へメッセージ
休職者の復職に向け、「どのくらいの期間が必要か」「再発しないか」とお悩みの企業のご担当者は少なくありません。
一般的に、企業が設ける復職基準には「週5日の全日勤務」に耐えうる体調の安定が含まれます。しかし、休職直後から毎日通所・通勤することは容易ではありません。
本事例のように、週1日の無理のないペースからスタートし、生活習慣の根本的な改善と再発防止策の構築を段階的に進めることが、確実な職場復帰と安定就労につながります。
「復職時期の見極めが難しい」「再休職を防ぐためのサポート体制を作りたい」といったお悩みに、私たちは復職支援(リワーク)専門機関として伴走いたします。
個別の休職者対応に関するご相談や、連携面談で共有可能な客観的データについてのご質問も承っております。
解決の糸口として、ぜひ一度ニューロリワーク梅田センターにお気軽にご相談ください。