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ニューロリワーク所沢センター

適応障害からの復職:段階的勤務とセルフケアで実現した「自分らしい働き方」

こんにちは。ニューロリワーク所沢センターです。

当センターでは、休職中の方が安心して長く働き続けられるよう、一人ひとりの状態に応じた実践的なプログラムを提供しています。

本事例では、業務負荷の増大から仕事を抱え込み、適応障害を発症された30代女性の復職プロセスをご紹介します。
ご本人が習得されたセルフケアと、受け入れ企業による柔軟な勤務体制が噛み合い、円滑な再戦力化につながった伴走支援の事例です。

柔軟な段階的復職プランと感情コントロールの習得が引き寄せたスムーズな職場復帰

取り組みの背景

対象となった利用者様(30代女性・事務職・勤続約7年)は、責任感が強く確実に業務を遂行する、部署の中核を担う存在でした。

しかし、社内体制の変更に伴い業務負担が大幅に増大しました。真面目さゆえに一人で抱え込んだ結果、心身の限界を迎えて適応障害と診断され、休職に至りました。

休職後、当センターへ約4ヶ月間通所され、復職に向けた以下の支援課題を設定して訓練を開始しました。

  • 完璧主義や過度な抱え込みといった思考の癖に気づき、捉え方を和らげる
  • 怒りや不安などの感情をコントロールし、適切なセルフケアを習得する
  • 一人で悩みを抱え込まず、適切なタイミングで周囲へ援助要請(SOS)を出す

「慣れ親しんだ職場で再び貢献したい」という本人の想いを尊重し、スモールステップで復職に向けた伴走支援を行いました。

訓練の内容

約4ヶ月間の通所期間を通じ、自身の傾向の受容と再発防止策の策定に向け、以下のプログラムに重点を置きました。

① 認知行動療法に基づくプログラムによる客観的思考と感情整理(FITプログラム)

コラム法を活用し、ストレスが生じた際の思考の偏りを客観的に整理する訓練を行いました。感情を抑え込むのではなく自然な反応として受け止め、感情の波を自身でコントロールできるよう支援しました。

② 課題解決力の向上と「援助要請」の実践(問題解決技能トレーニング)

多角的な視点から解決策を導くトレーニングを通じ、「一人で完結させず周囲を頼ることこそが業務上のリスク回避になる」という意識への転換を図りました。

③ 再発防止に向けた具体策の言語化(セルフケアシートの作成)

ストレスを感じやすい状況や体調変化の前兆(サイン)を可視化しました。不安が高まった際にとるべき行動(深呼吸や上司への相談など)をまとめ、具体的なセルフケアとして定着させました。

ここがポイント

本事例の重要なポイントは、復職直前の強い緊張に対し、本人のセルフケア実践と受け入れ企業による配慮が相乗効果を生んだ点です。

【復職前の壁】職場環境に対する強い緊張と不安

復職日が近づくにつれて、職場や業務に対する緊張感が高まり、一時的に感情の維持が難しくなる場面が見られました。

【克服のプロセス①】段階的な「慣らし」と即座のセルフケア

主治医やスタッフと相談のうえ、事前に職場付近まで赴き、心身の反応を確認するアプローチを支援しました。
不安が強まった際も、ベンチで気持ちを落ち着かせるなど、訓練で学んだセルフケアを実践されました。ご自身で「対応できた」という自信を深められるよう、丁寧に伴走しました。

【克服のプロセス②】企業による柔軟な「段階的リハビリ出社」のご協力

産業医面談等を踏まえ、企業がご本人の回復状況に合わせた配慮をご検討くださいました。
ステップを踏んで無理なく体を慣らせるよう、以下の勤務プランを設定していただきました。

  • 復職1週目:午前中のみの勤務
  • 復職2週目:15時までの時短勤務
  • 復職3週目以降:残業なしのフルタイム勤務

このような柔軟な受け入れ態勢を整えていただいたことが、円滑な職場復帰と定着につながっています。

成果

数々のプレッシャーを乗り越えて復職を果たしたご本人は、無理のないスタートを切れたことで再休職・離職に至ることなく、現在も貴重な戦力として安定して勤務を継続されています。

① 「自己実現のために働く」という前向きな意識への変化

「完璧にやらなければ」という焦りを手放し、「健康を保持しながら自己実現を図る」という持続可能な働き方へシフトされました。

② 柔軟な感情コントロールと円滑なチームプレイ

感情の波をコントロールできるようになり、業務上の課題が生じた際も一人で抱え込まず、上司や同僚へスムーズに相談できる協力関係を築いています。

企業の担当者の方へメッセージ

メンタル不調からの復職期には、元の環境に戻ることへのプレッシャーから、復帰直前に強い不安や緊張が生じやすくなります。

この時期に、企業側で事前に職場を確認する機会を作ってくださったり、復帰直後の短時間勤務など段階的な受け入れ体制をご用意くださることで、本人は無理なく環境に適応でき、結果として「再休職や離職を防ぎ、再び自社の頼もしい戦力として定着してくれる」という大きな成果につながります。

  • 休職者が安心して復帰できる段階的な受け入れステップを知りたい
  • 本人の適性に合わせた「無理のない勤務プラン」や業務配慮の具体例を参考にしたい
  • 社内の貴重な人材の離職を防ぎ、現場で継続して活躍できる環境を構築したい

このような課題をお持ちの企業担当者様は、ぜひニューロリワーク所沢センターへご相談ください。
医療機関や産業医と連携しながら、ご本人・企業双方にとって安心できる復職・定着支援をサポートいたします。