「もう一度、安心して働くために」
医師がすすめる“リワーク”という選択

渋谷365メンタルクリニック 森 秀和 院長
医師から見る、リワークの重要性について
リワークは、精神的な不調で休職された方がスムーズに職場復帰するために欠かせないプロセスです。
治療を受けるだけでは、復職後の業務負荷や人間関係によるストレスに適応することが難しく、再発のリスクが高まります。
リワークでは、生活リズムの安定やストレス対処法の習得、コミュニケーションの練習など、復職に向けた具体的な準備を行います。特に、発達特性のある方にとっては、環境調整や対人関係への工夫が重要であり、リワークはそのサポートを担っています。
医師から見る、リワーク利用の有無による効果の違い
リワークを利用した方と、そうでない方とでは、復職後の適応力に明確な違いが見られます。
リワークを経験した方は、自身の課題を客観的に捉え、職場での対応策を学ぶことで、復職後も安定して働き続けやすくなります。
一方、リワークを利用せずに復職した場合、再発や短期間での離職に至るケースも少なくありません。特に発達障害のある方にとっては、リワークを通じて職場環境への工夫や自己理解を深めることが、長期的な就労継続に大きく寄与します。
ニューロリワークへ今までつないだ患者様の変化や効果
ニューロリワークを利用した患者様は、復職に向けた準備が整い、自信を持って職場復帰できるようになるケースが多く見られます。特に、発達障害を持つ方が自己理解を深め、対人コミュニケーションやタスク管理のスキルを身に付けることで、復職後のトラブルを軽減できる点が印象的です。
実際に、リワーク終了後に復職し、長期間にわたって安定して働いている方も増えており、その効果を強く実感しています。
ニューロリワークに今後期待すること
ニューロリワークには、より多様な働く人々に対応できるリワークプログラムの提供を期待しています。特に、テレワーク環境への適応支援や、職場と連携したサポート体制の強化が求められています。また、発達障害のある方に向けた専門的なプログラムの充実も重要です。
復職だけでなく、その後の職場定着やキャリア形成までを支援する仕組みが整えば、多くの方の安定した社会復帰につながると考えられます。
復職で悩まれている患者様へのメッセージ
復職に対して不安を感じるのは、ごく自然なことです。
しかし、一人で抱え込まずにリワークを活用することで、少しずつ自信を取り戻していくことができます。
リワークでは、同じような悩みを持つ方々と交流しながら、復職に向けた準備を進めることができます。また、職場復帰はゴールではなく、新たなスタートでもあります。
無理をせず、自分に合った働き方を見つけていくためにも、焦らず、一歩ずつ進んでいきましょう。
