センター紹介

大宮南センターの利用者さんとのやりとりから気づかされたこと

2025/05/20

「障害のある方の、復職支援の仕事をしています」と人に伝えると、
「先生のような職業なんですね」とよく言われます。

でも実際は、「教える」よりも
利用者さんに「気づかせてもらえる」ことの方が多いです。
今日は、そんな『気づき』を共有いたします。

『出来ることを自ら選択する』大切さ

先日、ある方が
「今日は不調なので、グループワークは見学でも良いですか？」
と発信してくれました。

大宮南センターは、プログラム内でコミュニケーションを取る場面が多いため、
『実践的で、スキルが伸ばせる』という大きなメリットがある一方、
「疲れる」「緊張する」と感じる方も少なくありません。

発信した利用者さんは、見学席に移動してプログラムを受講。
熱心にメモを取りながら他の方の意見を聞き、
最後は近くのスタッフへ「この意見が参考になった」「ここが疑問に思う」と共有もしてくださいました。

このエピソードで、
“自分の状態を言葉にして伝える力”
“自分のペースを大切にしながら『今できること』を選ぶ勇気”
どちらも『安定就労の土台になる』と気づきました。

もうひとつ感じたこと。
その方の発信には、その方の勇気とは別に、
『スタッフ一人一人が作る安心感』も大きいのではないかということです。

別の方とのエピソードになりますが、
「この話を家族以外にするのは初めてです。
怖かったけど、言えて良かったと今は思います。」
と言われたことがありました。

その時は「頼ってもらえて嬉しいな」で終わったのですが、
今回の件で
『正直に発信して良いのだ、と思える空気感がここにはある。
この空気は、スタッフひとりひとりが真剣に支援を考えた結果ではないか』
と気づきました。

また、この空気感はスタッフだけでなく、
休憩時間などで利用者さん同士が温かい関わりを持ってくださっていることも大きいと思います。

支援員として働いていると、
「支援する側」と「される側」という枠を超えて、
お互いに学び合っていると感じることが度々あります。

小さな会話の中にも、成長や変化の種がたくさん詰まっている。
それに気づかせてくれるのは、いつも利用者さんです。

今日もまた、新しい気づきをもらいながら、
一緒に「復職し、安心して働き続けるための準備」を進めています。

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