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復職

【リワーク】「治ったから大丈夫」は危険信号

休職からの復職準備をされている方、リワークを探されている方へ。
今「なんとなく大丈夫」と感じていませんか?
実はその「なんとなく」が、再発の大きな落とし穴かもしれません。体調回復と再発予防は、全く別のアプローチが必要です。

しかし、一人で頑張る復職準備では、以前休職に繋がった『思考のクセ』や『苦手なパターン』こそが盲点になり、再発の危険が残ります。
「一人で進めるのは怖いな」「本当に大丈夫だろうか」というかたへ、当センターのプログラムやグループワークは、他者との関わりの中で、一人では決して気づけない深い 「気づき」 の機会を提供しています。
「これで大丈夫」と自信を持って復職するために。
曖昧な不安を確信に変えるために当センターで行っている取り組みを、詳しくご案内します。

1.なぜ休職要因の「分析」が必要なのか

しっかりと通院や療養を得て、「元気になったぞ!」という実感を持つことはとても大切なことです。
しかし、本当に大切なのは「なぜ休職に至ったのか」を明確に理解し、繰り返さないための具体的な対策を立てることです。

少し、立ち止まって考えてみてください。

復職前の面談で、上司や産業医からこう聞かれたとします。

「体調はもう本当に大丈夫ですか?」
「休職になった一番の理由は何だと思いますか?同じ状況になっても、今度は乗り越えられますか?」

あなたは、自信を持ってこう答えられますか?

「体調は良くなりました。でも、なぜ良くなったのかはよく分かりません」
「多分、残業が多かったからだと思います。でも、残業がなくても再発しない自信はありません」

体調が回復したことと、再発を予防できる準備ができたことは、全く別の問題なのです。
当センターは、この「なんとなく良くなった」という曖昧さを、一緒に解消していく場所です。

自分で気づくということ

ここで注意したいことは、スタッフは、皆さんに一方的に「こうしなさい」というような解決策を教えることはできないという点です。

大切なのは、あなた自身で休職の本当の原因を見つめ、気づくことです。

そのために、様々なワークやグループワークを通じて、自己分析を進めるサポートを行っています。
最終目標は、あなた自身が「再発防止策」を自力で完成させることです。

自分で考えた内容だからこそ「なぜ大丈夫なのか」を明確に説明できるようになります。
自分の言葉で、説得力のある再発防止策を考えていきましょう!

2.なぜ一人での復職準備では不十分なのか?

先ほど触れたように、「体調が良くなった」ことと「再発を防げる」ことは異なります。

リワークという場を使わず、一人で復職準備を進めることには、大きな落とし穴があります。多くの休職者の方が直面するのが、「自己分析の限界」です。

例えば、「休職の原因は残業が多すぎたからだ」と結論づけたとします。
しかし、本当にそれだけでしょうか?

・残業を「断る」ことができなかったのはなぜか?
・キャパシティを超えても「助けを求められなかった」のはなぜか?
・な疲労やストレスのサインに「気づけなかった」のかなぜか?

一人で内省していると、どうしても答えが浅くなったり、自分を責める方向に向かったりしがちです。これでは、復職後また同じ状況に陥ったとき、根本的な対処ができず、再発のリスクを抱えたままになってしまいます。

当センターのリワークプログラムでは、あなたの「なんとなく良くなった」「多分大丈夫」という曖昧な感覚を、
具体的な「休職要因」と「再発防止策」へと置き換えていきます。

3.休職の要因を「可視化」する

では、ここからはリワークのための訓練として当センターで行っている取り組みをご紹介していきます。
すべてを紹介するのは難しいのですが、その中でも一部をピックアップしていきます。

また、以前のブログでも挙げたように皆さんの状態に合わせての提案を行います。
大変そうだな、と思われるかもしれませんが一緒に確認をしながら取り組んでいきますのでご安心を!

 

取り組み1:個人の思考と行動特性の理解

① FITプログラム(認知行動療法に基づく自己理解ワーク)

ストレスへの捉え方の「クセ」や、無理をしてしまう考え方をあなた自身で言語化し、柔軟な思考パターンを身につけます。プログラムへの参加を通してアウトプットすることで、ご自身の考え方の「クセ」を客観的に把握します。

「こう考えてしまうのは自分だけではないのだな」と安心をされる方も多く、自己理解を深めることで、ご自身の考え方の根っこにある価値観(スキーマ)にも気づきが得られます。

② 実行機能トレーニング

プログラムとして座学で提供し、ご自身の「苦手」にフォーカスをします。目標は「苦手を消す」のではなく、「対処方法を考える」ことです。

「何かをしに事務所へ来たんだけど、何をしようとしたんだっけ?」
「仕事がたくさんあって、どれから手を付けたらいいんだろう」
このような、日常のちょっとした苦手も積み重なると大きな負荷になります。ご自身で対処方法を考え、業務の負荷対策を考えていきましょう。

 

取り組み2:対人関係スキルのレベルアップ

自分が持っている相談先の整理(対人相関マネジメント図)やEQ(こころの知能指数)、定期的に行われるコミュニケーションプログラムでご自身のスキルを再確認します。
どんな場面でのコミュニケーションに課題があるのかな?という苦手を知ることで対策を立てていくことができます。

対策手段として、 「アサーション・トレーニング」や「援助要請スキル」に関するプログラムを通じて、相手を尊重しつつ自分の意見を適切に伝え、必要なサポートを求める練習を重ねます。
センターでは職場を意識して、スタッフやほかの利用者の方とたくさん練習をしください。

これにより、ご自身の対人スキルを再確認し、復職後に安心して働くスキルを身につけることを目指しています。

取り組み3:復職に向けた自己状況の分析とセルフケアの確立

自分の病気の症状が強く出ていたからこそ、お仕事を休職するという手段を択ばれたのだと思います。
休職したときのことを思い出すのは、ご自身の辛い時を思い起こすことになり、とても負荷がかかる作業です。

その対策として、センターでは最初にストレスケアを学びます。

①ストレスケア

ご自身の体調やメンタル状況を分析し、体調の善し悪しを客観視して対処方法を考えていきます。
当センターでよく行うのものとしては「セルフケアシートの作成」や「コーピングリスト作成」というものを行います。

「コーピングリスト作成」では、ストレスを感じた時に使える具体的な行動(対処方法)をたくさん書き出します。
リストを作った後には効果検証や分析を行います。
色々な軸(オンタイムとオフタイム,動的と静的)で分析をすると自分のストレス対処が偏っているかも?と気づかれた方もいました。
この、自分だけの予防ツールを準備しすることで、これがあれば大丈夫という気持ちになれる方もいます。

②休職要因分析

「ある程度、ご自身で体調が戻せるようになってきたな。」と感じたら。いよいよ休職の分析です。
ですが、いきなり自分のことを考えるのはまだ負荷が高いかなと、支援を行うスタッフは心配性になりがちです(そこはご容赦ください💦)。
ですので、最初に行う分析は「架空の休職事例を分析する」というところから始まります。

また、プログラムではこの分析を共有検討する場もあります。この共有検討でご自身一人では気づかなかった視点、新しい気付きを得るというのが通所の強みになります。
ある程度の分析ができてきてからは、とうとうご自身の分析に取り掛かっていくことになります。

4.グループワークで得る「気づき」

リワークに通所する最大のメリットの一つが、「孤立しないこと」、そして「多様な視点を得られること」です。

先ほどもお伝えしたように、休職要因を考えていくときなどは、「私だけがこんなに辛いのか」という孤独感が強くなっていくと思います。
ですが、通所をすることで同じ経験を持つ仲間との交流をすることができます。
自分だけではなく、皆で取り組むことが心強いと思ってくださる方も多いようです。

1人ではないという実感

センターでは復職座談会というプログラムを行うことがあり、皆さん色々な経験を語ってくださいます。
1人ではないのだ、という事を実感する良い機会になるでしょう。

先ほど上げた、休職要因の分析では「残業が原因」という分析をしていました。
ですが、グループでの共有をおこなうと「断れないのは責任感が強すぎるからでは?」と客観的な視点を与えてくれることがあります。

「断ることができい自分はダメだ」という自責の気持ちではなく、責任感の強さという強みに気づくことができるのです。
「過去の失敗事例」や「復職後の不安」を共有し合うことや、他の方の休職要因や再発防止策を聞くことなどから、「自分にも当てはまるかもしれない」という新たな気づきを得ることもできます。

5.曖昧な不安を確信に変える

いかがでしたでしょうか。

リワークの本質は、「なんとなく治った」という状態を、「なぜ大丈夫か」を明確に説明できる確信に変えることです。
この自己分析と、仲間からの客観的な気づきが、再発を防ぎ、自信と安心を持って安定した復職を実現する土台となります。

当センターでは、復職を検討されている方向けの見学を随時受け付けております。
まずは、あなたの「なんとなくの不安」を私たちに話してみませんか?
センターのスタッフが、あなたの状況に合わせた最適な復職計画を一緒に検討させていただきます。

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