メンタルヘルスと「自己理解」💖
メンタルヘルス不調による休職や、これからの就職・転職を考えている際、「まずは自己理解が大切です」という言葉を耳にすることが多いかと思います。
一方で、いざ自分のことを見つめ直そうとしても、「なぜ自分のことなのに分からないんだろう?」「どうしてこれが仕事の安定に繋がるの?」と疑問に感じることも多いのではないでしょうか。
なぜ「自己理解」がメンタルヘルスに不可欠なのか?
「自己理解」とは、単に自分の性格を知ることではありません。働く上では、「自分という乗り物の取扱説明書」を作ることだと言い換えることができます。
自己理解が深まると、以下の3つのポイントが明確になります。
1. 「調子の崩し方」のパターンが見える
メンタルヘルスの不調は、突然起こるものではありません。多くの場合、小さなサイン(眠れない、食欲がない、イライラするなど)が積み重なっています。
自分の予兆を知ることで、「あ、今は危ないから早めに休もう」とブレーキをかけることが可能になります。
2. 自分に合った「環境」を選べるようになる
「どんな仕事でも頑張らなきゃ」と思う必要はありません。
- 静かな環境の方が集中できる
- 適度なコミュニケーションがある方が安心する
人それぞれ、様々な「働きやすさ」を持っています。
自分の特性に合った環境や条件を知ることで、再発リスクの低い職場選びができるようになります。
3. ストレスへの「対処法(コーピング)」が持てる
生活の中でストレスを完全に避けることはとても難しいことです。大切なのは何かあっても戻ってくることができるというリカバリーの方法があること。そしてその方法があるという安心感が、そもそものストレスの値を下げてくれることにもつながります。
自己理解を通して、何にストレスを感じ、どうすればリラックスできるのかを把握しておけば、仕事で嫌なことがあったり、これから起こりそうだったりしても、立ち向かっていけるパワーになりますね。
「自分のことが分からない」のはなぜ?
一方で、休職原因の分析やストレス要因の掘り下げをしようとしても、筆が止まってしまうことがあります。
自分の事なのになぜ?と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その背景には以下の理由が隠れているかもしれません。
- 客観視が難しい: 自分の行動や思考は「当たり前」すぎて、異常や特徴に気づきにくいものです。
- 心に余裕がない: 疲弊しているときは、脳が自分を守るために感情に蓋をしてしまい、深い分析が難しくなります。
- 「べき論」が邪魔をする: 「こうあるべき」という理想が強すぎると、本当の自分の感情を見逃してしまいます。
気付かないうちに自分で自分のことがわからなくなってしまうというのは、実はメンタル疾患の諸反応としてよくあることでもあります。その状態でがむしゃらに自分を知ろうとするよりは、まずは自分へのアンテナをしっかり張ることから練習をしていく必要があります。
専門的な「支援を受ける」という選択肢
自己理解は、一人で完結させる必要はありません。復職(リワーク)支援や就労移行支援などのサービスを活用することで、大きなメリットもあります。
| 客観的なフィードバック | 専門スタッフとの対話を通じて、自分では気づかなかった思考の癖に気づきやすくなります。 |
| 共通言語での分析 | 各種記録やプログラムで提供しているワークシートを用いることで、漠然とした悩みを言語化できます。 |
| 模擬環境での実践 | 集団で過ごす、決まった時間に活動するなど、実際の仕事に近い環境で過ごすことで、自分がどんな場面でストレスを感じるかを安全に試せます。 |
まとめ:自己理解は「自分を守るためのスキル」
自己理解を深めることは、自分を責めるためではなく、「どうすれば自分らしく、楽に働けるか」を見つけるための前向きなステップです。
今、「自分のことがよく分からない」と感じていても焦る必要はありません。まずは専門の支援員と一緒に、少しずつ自分の「取扱説明書」を書き始めてみませんか?
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