「自分を客観視する力」を身に付け、不安にとらわれず前向きに転職活動へ踏み出せた
就職支援
退職理由
もともと性格的に、周囲に助けを求めることが苦手で、業務を一人で抱え込みがちでした。また、人の感情や顔色を気にするあまり、無理に相手に合わせようとしてしまい、徐々に精神的な負荷が大きくなっていきました。
担当業務の繁忙期が過ぎても、チームでの業務がずっと忙しく、年度末にかけてバーンアウト状態がひどくなり、出社できない日が増えていきました。食欲不振が悪化したため、家族の勧めで医療機関を受診し、適応障害の診断を受け休職しました。
悩んだ末に、休職中に転職活動を始めることを決め、退職に至りました。
ニューロリワークを知ったきっかけと利用を決めた理由
休職中は一人でいると不安が募り、このまま復職しても同じことを繰り返してしまうのではと悩んでいました。
解決策を探すなかで、復職支援(リワーク)の存在を知り、 数あるリワーク施設の中でも、ニューロリワークでは、認知行動療法に基づく専門的なプログラムや運動など幅広いプログラムが受けられる点に魅力を感じ、新宿御苑センターに見学に行きました。
そこで、スタッフさんや利用者の皆さんの温かさに触れ、ここなら安心して通えると感じて利用を決めました。
ニューロリワークで行ったことやご自身の変化
利用前は、ストレスに負けない思考方法を身に付けることや体調管理が課題だと考えていました。でも、プログラムやスタッフの方との面談を通して、自分の本当の課題は、客観的に自分の状態を把握し、思考パターンを知ってストレスに適切に対処することだと認識することができました。
通所を始めてから最初の2〜3ヶ月は、体調が安定している日には、ほぼ全てのプログラムに参加しました。プログラムに繰り返し取り組むことで、自分の苦手なことや考え方の傾向が明確になり、課題が整理されることで、自然と体調も安定していきました。
役に立ったプログラム
特に就職の役に立ったと感じるのは、自己理解を促す「FINDプログラム※1」と、模擬就労です。
「FINDプログラム」では、多角的に自分を見つめ直すことができ、業種や職種を選ぶ際にも、就職活動で何を重視するかを考える際にも役立ちました。
模擬就労では、実際の就労に近い場面設定でのコミュニケーションを体験でき、自分がどのような場面でストレスを感じるのか、何が得意なのかを知る手がかりになりました。
※1 FIND(ファインド)プログラム:自己理解を通してキャリアの羅針盤を作っていくプログラムです。キャリアの羅針盤を作ることで今後のより良いキャリア選択を実現し、長期安定就労につなげることを目的とした当社グループオリジナルのプログラムです。
役に立ったサポート
休職中に転職活動を始めたため、休職中であることを応募先に伝えるかどうかを決める段階から相談に乗ってもらいました。結局、休職していることをオープンにして応募したのですが、休職理由やリワークでの取り組みを履歴書にどう書くか、面接ではどう説明するとよいかについて、客観的かつ専門的な視点からアドバイスをいただけたので、とても助かりました。
今後も実践し続けたいこと
物事への柔軟性を高める「FITプログラム※2」や日々のセルフチェックを通じて、「自分を客観視すること」を習慣化できたと思います。
おかげで、以前なら不安にとらわれてしまったような状況でも、改善策に目を向けられるようになり、今では気持ちがかなり楽になりました。
体調の浮き沈みに左右されずにこの方法を実践し続けることが大切だと思うので、今後も意識して続けていきたいです。
※2 FIT(フィット)プログラム(Flexibility Intervention Training):物事への柔軟性(柔軟な思考や行動)を高め、少しでも良い状態に近づくことを目的とした認知行動療法理論に基づく当社グループオリジナルのプログラムです。
今後への想い
ニューロリワークで学んだことを活かし、無理せず自分を大切にしながら働きたいと思っています。
ニューロリワーク新宿御苑センターのスタッフに一言
ここでは伝えきれないほどたくさんの想い出があり、感謝の気持ちでいっぱいです。
スタッフの皆さんには、様々な場面でお世話になり、助けていただいたので、卒業するのが寂しいくらいです。
体調が安定せず、ご迷惑をおかけすることもありましたが、いつも優しく見守っていただき、本当にありがとうございました。
これからもどうぞお元気で!
※内容はインタビュー回答時のものです。
ニューロリワークのご紹介
ニューロリワークでは、見学や施設の利用に関する相談を承っています。ご興味のある方はぜひご活用ください。
ニューロリワークの利用を通して、社会参加や復職・再就職後も心身ともに安定し、健康的な状態を維持できることを心より願っております。
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