自分を俯瞰する方法を学び、ネガティブ思考から解放されて生きやすくなった
復職支援(リワーク)
休職理由
製品の販売促進業務を担当し、販促イベントでの説明や法人向けのプレゼン、販売状況の報告などを行っていました。販売が計画を下回っている場合は、対策を検討して上長に報告する必要があり、常に結果を求められる環境でした。
異動をきっかけに業務内容や仕事で関わる人が変わり、慣れない業務に自信を無くしていきました。評価への不安や新しい職場の人間関係に馴染めないことで疲弊する一方、私生活でも転居による生活の変化や対人面での悩みが重なり、徐々に生きづらさを感じるようになりました。
やがて心身のバランスを崩し、医師の診断を受けて休職することになりました。
ニューロリワークを知ったきっかけと利用を決めた理由
心身の回復と復職に向けた準備についてインターネットで調べている中で、ニューロリワークの存在を知りました。
プログラムや支援内容を確認し、自分に合っていると感じて利用を決めました。
リワークを利用する上で目標にしたことやご自身の変化

身体と心の両面から健康を取り戻すことを目標にプログラムに取り組みました。
運動プログラムでは、身体を動かすことの楽しさを思い出し、ウォーキング、柔軟、筋トレなど幅広い運動習慣が身に付きました。また身体のケア方法について専門的で質の高い知識が得られたことで、健やかな身体づくりの基礎が整ったと感じています。
心理面では、プログラムを通して自分を俯瞰する方法を学びました。 以前は「べき思考」や「心配し過ぎる傾向」から、ネガティブな考えや行動をしてしまいがちだったと気付きました。 理想的な自分の姿をイメージし、そこに近づくためにどう行動するかを考え、 困難な状況への対処法を予め準備しておくことで、反射的にネガティブな言動をとることが減り、落ち着いて先を見通した行動がとれるようになりました。
こうした気付きや変化は、今後の仕事や生活にも活かせる大きな財産だと感じています。 様々なプログラムで学んだことを復職準備で実践でき、すべての経験が自信につながっています。
役に立ったプログラム
運動プログラムは、通所前に想像していたよりもずっと本格的な内容で、運動への意欲を取り戻し、身体にも良い刺激を受けました。インストラクターの方との日常的な会話の中でも、新しい知識やアドバイスを得ることができ、それらの積み重ねによって、心身の強さとしなやかさを手に入れることができたと思います。
物事への柔軟性を高める「FITプログラム ※1」では、自分の中にある「こうあるべき」という考え方が、視野を狭め、できない自分を責めて落ち込む原因になっていたことに気付きました。出来事に対して自動的に浮かぶ感情や考えを整理し、バランスの取れた適応的な思考を身に付けたことで、少しずつ心にゆとりが生まれ、生きやすくなったと感じています。
毎週、担当の支援員の方と生活を振り返る中で、疲れやイライラの原因に気付き、具体的な対策を考えることができました。
また、ストレスケアのプログラムでは、自分でも意識していなかったことがストレス要因になっていると知り、それらに対処する「ストレスコーピングリスト」を作成しました。自分の不調とうまく付き合う方法を可視化したことで、落ち込む前に気持ちを立て直す自信が持てるようになりました。
※1 FIT(フィット)プログラム(Flexibility Intervention Training):物事への柔軟性(柔軟な思考や行動)を高め、少しでも良い状態に近づくことを目的とした認知行動療法理論に基づく当社グループオリジナルのプログラムです。
今後への想い
リワークで得た学びや気付きを形に残して、今後の生活や仕事の中で活かしながら、心身の健康を大切に前向きに歩み続けていきたいと思います。
ニューロリワーク横浜関内センターのスタッフに一言

ニューロリワーク横浜関内センターの支援員の皆さんは、私にとってまさに救世主のような存在です。つらい時期に支えていただき感謝しています。
プログラムや皆さんとの日々の会話を通して考えや気持ちを整理することができ、不安に対処する力が身に付きました。今では不安を感じることも少なくなり、休職の原因の一つでもあった、すぐにネガティブに考えて落ち込みがちだった自分を克服できたと感じています。
また、運動プログラムのミット打ちはとても楽しく、身体が強くなったという実感が心の安定にもつながりました。インストラクターの方は、知識も人柄も素晴らしく、これからの健康づくりに役立つ多くの学びを与えてくれた恩人です。
本当にありがとうございました。
※内容はインタビュー回答時のものです。
ニューロリワークのご紹介
ニューロリワークでは、見学や施設の利用に関する相談を承っています。ご興味のある方はぜひご活用ください。
ニューロリワークの利用を通して、社会参加や復職・再就職後も心身ともに安定し、健康的な状態を維持できることを心より願っております。
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