【リワーク】「お薬」飲んでいて大丈夫かな

2025/11/26

服薬の大切さと心の回復

復職（リワーク）を目指して体調を整えている方の中には、「できるだけ薬には頼りたくない」「薬を飲むと、自分ではなくなってしまう気がする」という不安を感じている方が少なくありません。

薬に対する抵抗感、薬を飲みたくないなと思う事は、とても自然な感情です。
しかし、心の回復とスムーズな社会復帰のために、まずはお医者さんを信じて「服薬」を始めてみることが、実は一番の近道になることがあります。

メンタルヘルスの不調は、いわば「心のエネルギーが枯渇してしまった状態」です。
骨折したときにギプスや松葉杖が必要なように、心が弱っているときには、それを支える「サポーター」が必要です。

それがお薬です。

無理に気力だけで治そうとすると、かえって回復が遅れてしまうことがあります。
まずはお薬の力を借りて、枯れてしまったエネルギーを十分に溜めること。

これが、リワーク（復職支援）プログラムに参加するための土台となります。

「一度飲み始めたら、一生やめられなくなるのでは？」という心配もよく耳にします。
しかし、心の不調に対するお薬は減薬することも可能です。

ただし、症状が安定し、リワークなどを通じてストレスへの対処法が身についている。
という判断を主治医がしていることが必須です。
また、急に断薬するのではく、徐々に減薬をしていくという点は注意しましょう。

お薬は、あくまであなたが元気を取り戻すまでの「期間限定のパートナー」と考えてみてください。

焦らず、まずは波立っている心を穏やかにすることから始めましょう。

リワーク施設では、復職に向けた生活リズムの改善や、ストレス対処法の習得などを行います。
これらは、ある程度体調が安定していないと、効果を実感しにくいところがあるかもしれません。

お薬を適切に服薬し、睡眠や食事がしっかりとれるようになると、リワークでのプログラムも無理なく吸収できるようになります。

「急がば回れ」の気持ちで、まずは身体と心のベースを整えていきましょう。

【焦らず、あなたのペースで進んでいきましょう】

薬に対する不安は、決して恥ずかしいことではありません。
しかし、適切に頼ることで、復職への道のりはぐっと歩きやすくなります。

一人で悩み込まず、主治医の先生や、私たちのようなリワーク施設のスタッフにその不安を話してみてください。
私たちはあなたの「戻りたい」という気持ちを、一番良い方法でサポートしたいと考えています。

もし、これからの復職活動や体調との付き合い方で迷っていることがあれば、いつでもお気軽にご相談ください。

あなたのペースで、少しずつ前に進んでいきましょう。

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