【リワーク】うつ病はどんな病気だろう
復職に向けて「病気」を知る
「うつ」という診断を受けたとき、ショックを受けたり、「これから仕事はどうなるんだろう」と強い不安を感じたりしたのではないでしょうか。
あるいは、「自分は怠けているだけではないか」と自分を責めてしまっているかもしれません。
まず最初にお伝えしたいのは、うつは「甘え」や「怠け」ではなく、誰にでも起こりうる「脳のエネルギー切れ」という病気であるということです。
復職(仕事への復帰)を目指すためには、焦って動き出す前に、まずはご自身の病気や状態について正しく理解することがとても大切です。
ここでは、安心して復職へ進むための考え方と、具体的なステップについてお話しします。
なぜ復職の前に「障害(病気)の理解」が必要なの?
「早く職場に戻らないと迷惑がかかる」
そのように焦る気持ち、痛いほどよくわかります。
しかし、病気の特徴や、自分がどのような状況でストレスを感じやすいかを知らないまま無理に復職してしまうと、また同じように苦しくなってしまい、再発してしまうリスクが高まります。
病気を理解することは、決してネガティブなことではありません。
「自分の守り方」を知ることであり、これから長く安心して働き続けるための「土台作り」なのです。
自分の取扱説明書(トリセツ)を作るような気持ちで、少しずつ自分自身と向き合ってみましょう。
無理なく復職を目指すための3つのステップ
では、具体的にどのように進めていけばよいのでしょうか。ここでは大きく3つの段階にわけて説明します。
【ステップ1】まずは焦らず、脳と体をしっかりと休める
診断を受けてすぐの時期や、体調が悪いときは、とにかく「休息」が仕事です。
真面目な方ほど「休んでいる間に置いていかれる」と不安になりますが、エネルギーが枯渇している状態で車は走り出せません。
- 医師の指示通りに薬を飲む
- 睡眠をたっぷりとる
- 仕事のことは一旦考えないようにする
まずは、心と体のガソリンを貯めることに専念してください。これが最短の道のりです。
【ステップ2】自分の「ストレスサイン」や「原因」を振り返る
少しエネルギーが溜まってきたら、専門家と一緒に振り返りを行います。
- どんな時に辛いと感じたか?
- 体調が悪くなる前に、どんなサイン(不眠、食欲不振など)があったか?
- 自分にとって「無理をしている」ラインはどこか?
これらを知っておくことで、復職後に「あ、これ以上頑張ると危ないな」と自分でブレーキをかけられるようになります。これが「障害理解」の核心部分です。
【ステップ3】生活リズムを整え、少しずつ活動する
いきなりフルタイムで働くことをイメージすると圧倒されてしまいます。まずは日常生活のリズムを整えることから始めましょう。
- 決まった時間に起きる
- 散歩をして日光を浴びる
- 図書館に行ってみるなど、日中の活動を増やす
このように、少しずつ「会社に通うための体力」を取り戻していきます。
ひとりで抱え込まず、専門家の力を借りましょう
復職に向けた準備は、ひとりで進める必要はありません。
むしろ、主治医や家族だけでなく、「就労移行支援」や「自立訓練」といった福祉サービスの専門スタッフと一緒に進めることで、よりスムーズに、安心して復職を目指すことができます。
私たちのような事業所では、あなたの体調に合わせたペースで、病気の理解を深めるワークや、復職に向けたリハビリを一緒に行っています。
「まだ復職できるかわからないけど、話だけ聞いてみたい」
「自分のペースで準備を進めたい」
そんな段階でのご相談も大歓迎です。
あなたの不安が少しでも軽くなるよう、私たちが全力でサポートします。まずは一度、お気軽にお問い合わせください。
あなたのペースで、一緒に一歩を踏み出してみませんか?
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