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セルフケア

【リワーク】長期休暇の不安を乗り越えるコツ

12月も半ばを過ぎ、世間はクリスマスや年末年始のムード一色です。
「楽しみ」と感じる人がいる一方で、

「生活リズムが崩れるのが怖い」
「親戚に会うのが憂鬱」
「孤独を感じる」

と、強い不安を感じている方も少なくありません。

当センターでも、この時期は多くの利用者様から相談をいただきます。

今回は、支援員の視点から、年末年始を「心と体を守りながら乗り切る」ための具体的なポイントをお伝えします。

 

なぜ、年末年始はメンタルが不安定になりやすいの?

理由は大きく分けて2つあります。

①「いつも通り」がなくなるから 通所先や病院がお休みになり、いつものルーティンが失われることで、心身のバランスを取りにくくなります。

②「他者との比較」や「プレッシャー」 SNSで楽しそうな投稿を見たり、帰省で「仕事はどう?」「結婚は?」と聞かれたりすることで、焦りや劣等感を刺激されやすくなります。

まずは、「この時期に不安になるのは、自分だけではない」と知ってください。それは、あなたが社会との繋がりを意識しているからこそ生まれる感情でもあります。

 

生活リズムを「崩さない」ための3つのルール

年末年始は、ただ漫然と休むのではなく、「次のステップ(来年の活動)のためにコンディションを維持する期間」と捉えてみましょう。 大きく調子を落とさないために、最低限守りたい「防衛ライン」を3つ提案します。

 

1. 起床時間は「プラス2時間」まで

休みだからといって、昼過ぎまで寝ていると、夜眠れなくなり、あっという間に昼夜逆転してしまいます。
一度崩れたリズムを元に戻すには、崩れる時の何倍ものエネルギーが必要です。

普段7時に起きているなら、遅くても9時には起きる。「起きる時間」だけは死守することが、休み明けのあなたを助けることになります。

 

2. 「しなければならない」を捨てる

「大掃除をしなければ」「親戚に挨拶しなければ」「年賀状を書かなければ」。 真面目な方ほど、年末年始のタスク(課題)を抱え込みがちです。

しかし、今は「心身の安定」が最優先のミッションです。 無理をして体調を崩しては元も子もありません。「今年は最低限でいい」「挨拶はメールで済ます」など、自分を守るための選択をしても誰も責めはしません。

 

3. 外の空気を吸う時間を「5分」作る

家に引きこもっていると、気持ちが内側に向きすぎ、ネガティブな思考がループしやすくなります。
1日1回、5分だけで構いません。

ベランダに出る、コンビニまで歩くなどして、外の空気を吸い、日光を浴びてください。

これは脳内のセロトニン(安心物質)を分泌させるための、立派なトレーニングの一環です。

 

自立訓練(生活訓練)事業所が考える「休みの意味」

私たち自立訓練(生活訓練)事業所は、単に時間を潰すための居場所ではありません。 **「自分の体調を自分で管理し、社会で安定して生きていくための力をつける場所」**です。

ですから、事業所がお休みの期間は、利用者様にとって**「身につけた自己管理スキルを試す実践の場」**でもあります。

上手くいかなくても、自分を責めないで

もし、年末年始に少しリズムが崩れてしまったり、不安に押しつぶされそうになったりしても、決して自分を責めないでください。 「あ、今は調子が崩れそうだな」と気づけたこと自体が、大きな進歩です。

「なぜ崩れてしまったのか」「次はどう対策すればいいか」。 それを休み明けに私たちと一緒に振り返り、分析することこそが、次の成長に繋がります。

まとめ:来年、良いスタートを切るために

年末年始は、何か特別なことをする必要はありません。 「大きく調子を崩さないこと」。これだけで100点満点です。

もし、今「一人で抱え込むのが辛い」「来年から生活を立て直したい」とお考えでしたら、お気軽にご相談ください。

休み明け、皆様が少しでも晴れやかな気持ちでスタートできるよう、心より応援しています。

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