【リワーク】「心」の大掃除
「一人反省会」で疲れ果ててしまうあなたへ
クリスマスが過ぎ、いよいよ年末の空気が濃くなってきました。
会社としては仕事納めの日となる方もいるかもしれません。
ですが、ニューロリワーク 所沢センターは30日(火)まで開所しています。
年末も生活リズムを崩さずに、通所をされている方が多くいます。
さて、先日のブログでは、部屋の片付け(実行機能)についてお話ししました。
本日は同じ掃除でも「心の大掃除」についてです。
「あんなこと言わなきゃよかった」
「結局、今年も復職できなかった」
年末になると、脳内で自動的に「一人反省会」が始まり、止まらなくなっていませんか?
実は復職の視点で見ると、この「終わりのない反省」こそが、自分を追い込み、再発のリスクを高めてしまう大きな要因になり得ます。
今日は、復職後の「長く働く」ために欠かせない、思考の整理術についてお話しします。
ステップ1:まずは「書き出す」
頭の中で同じ悩みを何度も再生してしまう状態(反芻思考)は、パソコンで言うと「重たいアプリを起動しっぱなし」の状態。
スマホでいうなら、アプリを開きすぎて動作が重くなっているというところですね。
これでは脳のパフォーマンスが下がり、良い判断ができません。
まずは、ノートとペンを用意して、頭の中にあるものを「紙に書き出す(ジャーナリング)」ことから始めましょう。
これは、仕事でいう「業務日誌」をつける感覚に似ています。
頭の中のモヤモヤを「文字情報」として外に出す(外在化する)だけで、脳はそれを「処理すべきタスク」ではなく「記録された事実」として認識し、クールダウンすることができます。
ステップ2:書いても辛いなら、仕事の「躓きパターン」かもしれません
ただ、中には「書き出しても、余計に自分を責めてしまう」「またすぐに不安が戻ってくる」という方もいらっしゃるかもしれません。
もしかすると、その思考のクセが、休職前の職場でもあなたを苦しめていた原因になっていませんか?
- ミスをした時、「自分は無能だ」と全否定してしまう
- 相手の機嫌を伺いすぎて、必要な確認ができない
- 「100点以外は失敗」と思い込み、残業でカバーしようとする
こうした「思考のクセ」を抱えたまま復職することは、ブレーキを踏みながらアクセルを踏むようなもので、非常にエネルギーを消耗します。
「FIT」で、職場に適応するための柔軟性を養う
当センターでは、「FIT(柔軟性介入トレーニング)」というプログラムを提供しています。
FITプログラムでは復職後の再発を防ぐために、この思考のクセにアプローチをしています。
これは、「ポジティブになろう」という精神論ではありません。
職場で起こりうるストレスに対して、「ポキッと折れない、しなやかな受け止め方」を身につけるためのトレーニングです。
- 事実と感情を分けて整理する
- 「0か100か」ではなく「60点の合格ライン」を見つける
しんどいな、という今のあなたにとって「無理なく社会と関われる、ちょうどいい考え方」を、スタッフと一緒に探していきます。
前のブログでも紹介をした、メタ認知も重要にかかわっているものです。
来年は「考え方」を味方につけて
書き出した紙を破り捨てるだけでスッキリするなら、まずはそれで十分です。
※ネガティブダ・ストビンというストレスケアの一種です。
ですが、もし「仕事のことを考えると、いつも同じ思考パターンで苦しくなる」と感じているのなら、私たちを頼ってみてください。
「一人反省会」を、復職に向けた前向きな「作戦会議」に変えることができます。
今年の開所日は残りわずかですが、年明けからの見学予約も随時受け付けています。
「FITって仕事にどう役立つの?」と聞きに来るだけでも大歓迎です。
あなたが来年、少しでも楽に働けるための準備を、私たちはここでお待ちしています。
ニューロリワーク 所沢センター
のご紹介
- 住所
- 〒359-1113
埼玉県所沢市喜多町16-7 第一武井ビル2階 - アクセス
- 西武新宿線 航空公園駅 徒歩2分
- 電話番号
- 04-2946-7255
受付時間:平日9:00~18:00
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