リワークの利用が、復職への自信につながる【利用者インタビュー Vol.2】
こんにちは!
復職(リワーク)、就職支援を行っているニューロリワーク横浜関内センターです。
今回は、復職を間近に控えた利用者のBさんに、ニューロリワーク横浜関内センターへの通所を終えての感想を伺いました。
Bさんは2ヶ月という比較的短い利用期間の中でも様々なことを学び、自信をもって復職できるよう準備を整えていらっしゃいました。その秘訣をインタビューしていますので、ぜひご覧ください。
「自分の感情に気づけない」状態からスタート
──リワークに通うようになったきっかけを教えてください。
ニューロリワーク横浜関内センターの利用は、病院の先生に「リワークに行ってください」と言われたのがきっかけです。私としては復職のために渋々という感じで、ネットで調べて見学を申し込みました。
はじめは、リワークがどんなところかわからず不安だったんです。「たくさん人がいて、騒々しいところだったら嫌だな」「プログラムって何をするんだろう」と、億劫さや疑いの気持ちがありながらも義務感で行くという感じです。
でも、体験実習に来て、FITプログラム(認知行動療法に基づいたプログラム)を受講して気持ちが変わりました。
プログラム中のワークで、自分の感情について書き出す場面があったのですが、周りの利用者さんがスラスラ書いているのに、私はまったく書き出せなかったんです。
文章を書くのは得意なのに、自分の感情を言葉にできなかったので、「これはどういうことなんだろう、自分にはどういうことが起きているんだろう」と衝撃でした。
自分の感情を書き出せないことで、「自分には感情に気づくことが足りていないんだ、だったらそこをちょっと考えてみよう」と、もっと知りたいと思って通所するようになりました。
── 一番ためになったと感じるプログラムは何ですか?
FITプログラム(認知行動療法に基づいたプログラム)の「コラム法」という、認知を掘り下げて思考を柔軟にするためのワークに出会ったおかげで、自分の感情や偏った思考に気づくことができました。今まで感じていたストレスは、自分自身が作り出していたと気づけたことが一番よかったです。
プログラムを受講し始めたころは、自分の感情に気づくことができなくて、何も書き出すことができなかったんです。そのため、まずは自分の感情に気づくために、感情を表す言葉を学んだり、言葉を見ながら自分の感情と突き合わせたりして、自分の感情を表す言葉を探す練習から始めました。
それと同時に、日々の生活の中でも感情が動くことがあればワークをして、繰り返し取り組むことで、自分の感情を言葉にすることが徐々に身についたと思います。
私はもともと何事も分析するのが好きで、多角的に考えるタイプだったので、コラム法は性に合っていたようです。突き詰めて考えることで、そこから得る納得感も大きかったですし、コラム法を通しての感情の変化もすっと入ってきました。
私は2ヶ月間と比較的短い利用期間でしたが、繰り返しコツコツ取り組むことが苦ではなかったので、予習も復習もしてプログラムに参加し、担当の支援員と二人三脚でやっていました。最初の1ヶ月は思うようにできませんでしたが、2ヶ月目でだんだん身についてきたことを実感できて嬉しかったです。
人とのコミュニケーションで前向きな気持ちに
──スタッフとのやりとりで、印象的だったことはありますか?
毎日のスタッフとの会話が印象的です。
スタッフの皆さんは、私の状態やその日の気づきなどに対して、肯定したうえで必ず質問をしてくださるので、話す中でさらに気づきを得ることがありました。
質問の仕方がわざとらしくなくて、すっと柔らかく聞いてくれるので話しやすかったです。
スタッフとの会話がスムーズに続くので、コミュニケーションの勉強にもなったと思います。
また、日々の会話を通じて、「Bさんは物事を柔軟に取り入れることができるんですね」と自分の良いところにスタッフが気づいてくれたのが嬉しかったです。このまま取り組んでいこうという意欲につながりました。
私は寝る前に、その日にあった嬉しかったことを3つ書く日記を続けていて、そこにはスタッフから言われたことも書いていましたよ。
──他の利用者さんとの交流はどうでしたか?
リワークに来たことで、他の利用者さんやスタッフと話すようになり、会話のテンポや人との距離感を思い出すようになりました。
私は休職してから、10ヶ月間は自宅で療養していたんです。家でほぼ一人で過ごし、会話もなかったのですが、リワークに来て人と話すなかでコミュニケーションの練習になりました。
また、他の利用者さんの話を聞いて「この人はこういうのを大事にしているんだな」「色々な人がいて、大変な思いをしながらもがんばっているんだ」と、色々な人の価値観を知ることができたのも大きかったです。一人で過ごしていると視野が狭くなって思い詰めてしまうこともあったのですが、人との交流を通して前向きな気持ちになれたと思います。
リワークを利用する意味は、生活リズムの改善
──リワークを利用する意味はどんなところにあると思いますか?
リワークを利用する意味を最も感じたのは、生活リズムが変化したことです。
決まった時間に起きて、食事を摂って、活動して、寝る。そんな規則正しい生活ができるようになったのはリワークがあってこそだと思います。
リワークの利用前は、朝は10時くらいまでに起きようと適当に決めていましたし、食事は朝と昼の兼用で1日1.5~2食くらい。運動もしないで、日々ぼんやりしていました。
その生活は病気を治すには必要なものだったと思います。
でも、リワークへの通所を始めて生活リズムが整ってくると頭がすっきりしてきました。
通所して最初の1~1.5ヶ月は生活リズムをつくり、土台を整えたことで、2ヶ月目以降はプログラムを吸収しようと前向きに挑めました。
──生活リズムはどうやって整えましたか?
生活習慣を整えるプログラムである「ブレインフィットネス」での学びが大きかったですね。
正直なところ、プログラムを受ける前は「健康に良い生活習慣って、わかっているけどできないじゃん。どうすればいいの?」と思っていました。
でも、フタをあけたら生活リズムをつくる中で一番役に立ったのはブレインフィットネスです。生活の土台となる部分を作るのが本当に大事なのを実感しました。
休職中に生活リズムが整っていないなら、仕事が始まってから整うわけがないですよね。そこで、通所して1ヶ月半くらいかけて、食事や睡眠・運動の改善を実施して、残り2週間で仕事を始めたときのリズムに合わせられるようにシフトしていきました。
ブレインフィットネスのプログラムでは、毎週3つの行動目標を決めることになっています。プログラムで学んで終わりではなく、睡眠・運動・食事・ストレスケアなどに関する目標を自分でたて、生活に取り入れていきました。「健康的な生活」って漠然としていますが、小さい目標に落としこんで少しずつ行動を積み重ねていくことで、気付いたらリズムが整っていましたね。
リワークの利用が復職への自信に
──復職に向けて、今の気持ちを教えてください。
リワークで学んだことで、自信がつきました。
これまでは、病気のせいで人混みにいけない、混雑した電車に乗れない、好きだった映画を見に行くのも行けない、と思っていました。
でも、リワークのプログラムで学んだことを活かして、「一回、電車に乗ってみよう」と決めたら、意外と心理的な負担は感じなくて、電車に乗ることができたんです。病気のせいにして思い込みがたくさんあったことで、自分で行動の幅を狭くしているだけだと気づきました。
人混みで緊張するなど体の反応が出ることはありました。でも通所を通して、マインドフルネスやアロマオイル、ストレッチポール、「良いこと日記」を毎日書くなど自分をケアする方法をたくさん身につけたので、対処することができたんだと思います。それが、「なんとかなる」という自信につながりました。
私は、今回で2回目の休職でした。前回休職したときは、自己流で全部やっていたのですが、今回はリワークに通うことで様々な学びがありました。体と心の両方が整って、復職に向けて準備ができたと思います。
今回は「なるようになる、何かあってもなんとかできるだろう」という気持ちです。「がんばらなきゃ」と思い詰め過ぎずに、気張らずにやっていけそうです。
──インタビューへの回答、ありがとうございました。
────────────
リワークに通う意味として、「生活リズムが整うこと」「人とのコミュニケーションの練習になること」が大きいとBさんは感じてくださいました。自己流ではなく、支援員のサポートを受けながら活動することが、復職への自信につながったようです。
もし一人でお困りでしたら、ニューロリワーク横浜関内センターに相談してみませんか?
ニューロリワーク横浜関内センターでは見学や体験もお待ちしていますので、いつでもお問い合わせください。
オンライン見学も可能です。
お待ちしております!
ニューロリワーク 横浜関内センター
のご紹介

- 住所
- 〒231-0015
神奈川県横浜市中区尾上町2-18-1 YSビル4階 - アクセス
- JR 関内駅 北口 徒歩3分
みなとみらい線 馬車道駅 徒歩6分
横浜市営地下鉄ブルーライン 関内駅(1番出口) 徒歩1分 - 電話番号
- 045-228-8641
受付時間:平日9:00~18:00
記事のリンクをコピー