実践的なサポートと他の利用者の方々との関わりで不安を克服し、復職を実現

復職支援（リワーク） 2025/04/24

適応障害 40代利用期間：4ヶ月

休職理由

休職前は、8時30分から17時30分までの勤務時間で、新たな業務の立ち上げに携わっていました。日々の業務は多忙で、責任の重い仕事も多く、プレッシャーを感じながら働いていました。

そんな中で、特に悩まされていたのが対人関係の問題でした。相手の気持ちを変えようと必死になり、思い通りにいかない状況に、平日・休日を問わず心をすり減らしていきました。自分ではどうにもできないことに悩み続けるうちに、次第に生活リズムが乱れ、心身ともに不調を感じるようになりました。

そしてある日、通勤途中に自然とため息が出るようになり、その後には吐き気に襲われるようになってしまいました。身体と心の限界を感じ、やむを得ず、休職という決断に至りました。

ニューロリワークを知ったきっかけと利用を決めた理由

ヒアリング面談

会社と提携しているメンタルヘルスの専門機関からリワークを勧められたことが、リワーク施設を探し始めたきっかけです。自宅近くのリワーク施設をインターネットで検索した際に、ニューロリワーク新松戸センターの存在を知りました。

初めて相談に行ったときや体験利用の際も、スタッフの方が親身になって話を聞いてくださり、安心感を持つことができました。ここなら安心してリワークに取り組めると感じたため、利用を決めました。

リワークを利用する上で目標にしたことやご自身の変化

リワークではまず、睡眠・食事・散歩といった基本的な生活習慣を整えることから始め、課題と感じていた生活リズムを安定させることができました。また、自分がなぜ働くのかという「働く意義」についても見つめ直す機会となり、これまでの「無理してでもお金のために働く」という考えから、「健康を第一に、無理せず細く長く働き続けることが大切」という価値観へと変化しました。

さらに、これまではストレスに対して「寝ればなんとかなる」と思っていたものの、それでは対処しきれないことを実感しました。リワークの中で様々なストレス対処法を学び、実践することで、無理のない方法で心身のバランスを保つスキルを身に付けることができました。

役に立ったプログラム

グループワーク

ニューロリワークで特に復職の役に立ったと感じたのは、「ブレインフィットネスプログラム※1」「FITプログラム※2」「ストレスコーピング」の３つのプログラムです。

「ブレインフィットネスプログラム」では、これまであまり意識してこなかった生活習慣の大切さを実感できました。特に睡眠不足が自分の心身にどのような変化をもたらすのかに気付くことができ、生活リズムを整える意識が高まりました。

「FITプログラム」では、自分の感情や思考に注目して書き出すという、これまでやってこなかった作業を通じて、自分の考え方が極端になっていることに気付くことができました。こうした気付きが、感情の整理や思考の偏りを見直すきっかけとなりました。

「ストレスコーピング」では、ストレスのサインを見逃さずに気付けるようになり、自分で作成したコーピングリストを実際の場面で活用することで、ストレスに対する具体的な対処ができるようになりました。

※1 ブレインフィットネスプログラム：安定した就労や社会生活を送るために、生活習慣の構築・改善を行っていく当社グループオリジナルのプログラムです。
※2 FIT（フィット）プログラム（Flexibility Intervention Training）：物事への柔軟性（柔軟な思考や行動）を高め、少しでも良い状態に近づくことを目的とした認知行動療法理論に基づく当社グループオリジナルのプログラムです。