発達障害・軽度知的障害のある私がうつ病を発症し復職に至るまで|リワーク体験談
※写真はイメージです。
【うつ病・発達障害・軽度知的障害|20代|就労支援センター】
もともと発達障害・軽度知的障害があり障害枠で就職をしたAさん。周囲から障害への理解が得られず、最終的にはうつ病を発症し休職に至りました。休職後、Aさんはリワーク施設を利用し無事に復職することができました。
リワーク施設を利用して良かったこと、ためになったプログラム内容、利用時に苦労したことなどを詳しくきいてみました。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから)
1.職場の理解が得られずうつ病を発症、休職に
もともと発達障害・軽度知的障害があった私は、障害者枠で企業に就職していました。しかし見た目では分からない障害だったこともあり、周囲の障害への理解が得られず、会社内での人間関係に躓き苦しみ、夜も眠れない日々が続いてしまいました。
最初のうちは頑張って職場に行っていましたが、途中から通勤することもできなくなり、ついにはうつ病と診断され休職にいたりました。休職したのは2015年5月のこと、当時まだ20代前半でした。
2.就労支援機関のリワーク支援を利用
実際に休職期間に入ると、「復職できるのかどうか」という不安が押し寄せ、休めるどころか悶々と一人悩んでしまう日々が続いていました。その時、通院先の先生からリワーク施設というものがあることを教えていただきました。調べてみると、近所に就労支援センターでリワークプログラムを提供している施設があり、すぐに利用を開始しました。
施設内には同じ境遇の方がいらっしゃり、「一人じゃない」と思えてとても心強かったです。施設では「今後どのようにうつ病を治していくか」、「復職できるようにするにはどうするか」などの悩みを、1対1で親身に相談にのりサポートしてくださいました。私の事を心配している両親に対しても今後どうしたら良いのかを分かりやすく説明してくださり、とても信頼できました。
また、在籍していた企業とのやり取りの間にも入ってくださったおかげで、企業側も障害のことを理解してくれるようになり、スムーズに復職することができました。(休職期間を有意義に過ごすためのリワーク施設の資料請求はコチラから)
3.スタッフとの個別面談で、復職までの流れが明確に
リワーク施設で過ごした時間の中で特に印象に残っているのは、スタッフの方と「今後どうやって体調を治していき、復職していくのか」を一緒に考える定期的な個別面談の時間でした。復職できるかどうか不安で頭の中がぐちゃぐちゃになっている状態でしたが、一緒に整理してもらったことによって、復職までの流れが明確になりました。
センター内のフリースペースに置いてあるパソコンを使用して、復職後も困らないようにデータ入力や書類作成の練習をさせていただいことも印象に残っています。
4.復職後は、仕事のスピードが速くなりました。
個別面談の中で教えて頂いた「頭の中がぐちゃぐちゃになった時の整理の仕方」は復職した今でもすごく活かされています。人間関係や仕事に躓いたとき、まずはどうすればよいのか冷静に考えられるようになりました。
業務においても、優先順位をつけて仕事を進められるようになり、そのおかげでミスを減らせるようになりました。また、フリースペースで取り組んだパソコンでのデータ入力や書類作成の練習のおかげで、復職前より仕事のスピードが速くなり、多くの仕事がこなせるようになりました。
5.最後に、リワーク施設の利用を迷っている方へ一言
休職をしたときは、復職できるかすごく不安でしたが、こうして支えてくれる施設に出会えて、安心して復職することができました。
私のようにメンタルヘルスの不調が原因で休職せざるを得ない状況になっている方は多くいらっしゃると思いますが、一人で悩まずに近くの就労支援センターなどに行ってほしいです。(ニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから)
【参考文献・参考サイト】
(写真素材:PIXTA、photoAC)
記事のリンクをコピー