うつ病・発達障害の私が通った医療機関のリワーク施設|リワーク体験談
※写真はイメージです。
【うつ病・発達障害|20代後半|医療機関のリワークプログラム】
うつ病および発達障害を開示せずクローズドで勤務していたBさん。休職期間が満了を迎えたため復職は果たせませんでしたが、休職期間中の約3か月間利用した医療機関のリワークプログラムについて、良いところや印象に残っているところ、不満だった点を赤裸々に教えてくださいました。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから)
1.職場での過呼吸がきっかけで休職に
私はうつ病および発達障害を開示せずクローズドで就労していました。ある時、上司とのコミュニケーションの行き違いから過呼吸を起こしてしまい、救急車で搬送されました。
後日、うつ病でお世話になっているクリニックの先生にその出来事を話したところ「休職」の診断が下されました。2017年の春ごろ、20代後半の時でした。リワーク施設を利用し始めたのは休職後4か月たった頃でした。主治医の先生にすすめられ、リワーク施設の存在を知りました。(リワークを目指すニューロリワークの資料請求はコチラから)
2.同じ境遇の方との出会いは心の支えになりました
私は医療機関のリワーク施設を利用しました。最初は、週1日、半日の通所からのスタートになります。その少ない日数の中でも生活リズムを整えようと意識が改善された点は良かったです。
その後は生活リズム等を考慮して、精神保健福祉士が通所日数および時間を決めて、徐々に参加回数を増やしていきました。その時の自分に合った無理のないペースでリワークプログラムの受講を進めることができました。
また、行ったプログラムごとに集中度や疲労度、更に休憩を取った回数などを自分でモニタリングしていくため、復職後に再発しないような仕事への取り組み方を考えることが出来た点もよかったです。その他、同じ病気、同じ境遇の頑張っている仲間との出会いは、特に良かった点だと思っています。一緒にランチを食べに行ったりして、復職後の不安な気持ちを共有できる人がいたことは、休職中の心の支えになりました。
3.芸術療法に資格取得、さまざまなことを学べました
印象に残っているプログラムは芸術療法です。このプログラムは、大人の塗り絵やコラージュの作成、筆ペンでのペン字練習などを通して、休職中に鈍ってしまった手先を器用にしたり、集中力を上げることを可能にしてくれました。
特に大人の塗り絵は、色々なところでも見かける話題の商品なので、自宅でも安価で取り組むことができて、とても嬉しかったです。
作業内容によっては、作成した作品について説明するシーンがあり、プレゼン能力を鍛えることが可能でした。
また、「オフィスワーク」のプログラムの時間に、復職後に必要な資格を2つ取得できました。私は、休職期間満了を迎えてしまったため、復職を果たすことが出来ませんでしたが、もし復職できたのであればその資格が活かされていたんだろうな、と思います。
4.発達障害を持つ人は利用できない施設もある
私はうつ病以外にも発達障害を持っています。リワーク開始3か月後に、「発達障害を持つ人は受け入れられない」ということを精神保健福祉士からいわれました。理由は、「発達障害のない方がうつ病で休職した時のパターンを想定されて立ち上がったプログラムだから」とのことでした。
このような理由があるのは承知しましたが、最初の受け入れ時に精神保健福祉士の口から言ってほしかったです。そのため、2017年12月リワークプログラムの受講は終了しました。
5.最後に、リワーク施設の利用を迷っている方へ一言
私のように途中で受けられなくなってしまうことがないよう、発達障害を持っている方は、発達障害があることをオープンにしたうえで受け入れ可能かを最初に問い合わせすることをおすすめします。
また、リワーク施設にも色々あり、プログラム内容も様々です。リワーク施設を利用されるようであれば、1度見学へ足を運ぶのもおすすめです。(ニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから)
【参考文献・参考サイト】
(写真素材:PIXTA、photoAC)
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