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復職に失敗しない方法!うつ病休職からの再発を防ぐ準備と対策を解説

「そろそろ仕事に戻りたいけれど、また体調を崩してしまわないか心配」「復職に失敗しない方法を知って、万全の状態で復帰したい」

このように感じている方は少なくありません。うつ病や適応障害などで休職したあと、焦って復職してしまい、再び休んでしまうケースは多くあります。

この記事では、復職がうまくいかない主な原因、再発を防ぐための準備、そして復帰に向けた具体的なステップを解説します。読み終えるころには、再休職のリスクを減らし、安心して働き続けるための道筋が見えてくるはずです。

復職に失敗して再休職に至る主な原因と特徴

再休職に至る主な原因

復職に失敗するケースには、「診断書の解釈ミス」「焦り」「元気なふり」「準備不足」など、いくつか共通するパターンがあります。まずは原因を知り、同じ失敗を避けることが大切です。

主治医の診断書を拡大解釈して復帰を急いでしまう

復職に失敗する大きな要因のひとつが、主治医の診断書を自分に都合よく解釈してしまうことです。たとえば、主治医が診断書に「3ヶ月の療養が必要」と記載した場合、それは「治療のために3ヶ月休む必要がある」という意味に過ぎません。決して「3ヶ月経てば以前と同じように働ける」と保証しているわけではないのです。しかし、これを「3ヶ月休めば復職してもよい」と拡大解釈してしまう方が多くいます。また、診断書に「○月○日より就業可能」と記載されている場合は、「日常生活が送れる程度に回復した」ということを指している場合があり、必ずしも「フルタイムでバリバリ働ける」ということを意味しない点に注意が必要です。

このように、休養期間中に必要な復職準備を行わずに復帰を急ぎ、産業医の意見を会社が踏まえた上で復職が見送られたり、復職後に再発したりするケースが見られます。

主治医に自分の状態を正確に伝え、医師の意図を正しく理解することが大切です。

経済的な不安や周囲への申し訳なさから焦燥感を抱く

「職場や同僚に迷惑をかけている」「収入が減ってしまい不安だ」といった理由から、焦りを感じて復職を急いでしまうことも失敗の原因です。休職中は自信を喪失しやすく、一刻も早く現状から抜け出したいという思いが強くなる傾向があります。

このような焦燥感や罪悪感は、うつ病の症状でみられやすいひとつでもあり、真面目な性格の人ほど陥りやすい思考パターンです。しかし、十分に回復していない状態で焦って復職しても、業務の負荷に耐えられず再休職至ることがあります。急がば回れという言葉通り、焦って繰り返すよりも、しっかりと準備を整えることが結果的に近道となります。経済的な不安がある場合には、傷病手当金などの公的な所得補償制度を活用し、まずは治療に専念できる環境を整えることが大切です。

職場や家族の前で無理をして元気を装ってしまう

周囲に心配をかけたくない、あるいはもう大丈夫だと思われたい一心で、無理に元気を装ってしまうことも危険です。家族や主治医の前で「調子が良いふり」をしてしまうと、周囲は本人の本当の回復状況を把握できなくなります。

実際には眠れていなかったり、思考がまとまらなかったりしていても、元気な演技を続けることはエネルギーを消耗します。その結果、本来必要な休息が取れずに回復が遅れたり、適切なサポートを受けられないまま復職して再発したりするリスクが高まります。産業医面談などでも、ありのままの状態を伝えることが重要です。

生活リズムや体力が十分に回復していない状態で戻る

休職中に乱れてしまった生活リズムや体力が戻らないまま復職すると、業務に支障をきたしやすくなります。休職中は自宅で過ごす時間が長く、活動量が低下していることが多いため、知らず知らずのうちに体力が落ちています。

復職後は、毎日の通勤や長時間のデスクワーク、対人関係など、想像以上に体力を使います。生活リズムが整っていないと、朝起きられずに遅刻が増えたり、日中に強い眠気に襲われたりしてしまいます。働きながらリズムを戻すのは負担が大きいため、休職中に土台を作っておくことが大切です。

関連記事:復職に重要な体力、どうやってつけていくと良い?

再発を防いで復職を成功させるための準備期間の過ごし方

復職を成功させるための準備期間

再発を防ぎ、スムーズな復職を実現するためには、休職期間中の過ごし方が重要です。「主治医との連携」「生活リズムの確立」「原因分析」「セルフケアの習得」といった準備を整えることで、復職後の安定性が大きく変わります。

主治医と相談しながら客観的な判断基準を持つ

復職のタイミングは、自分の感覚だけで「もう治った」と判断せず、主治医に相談して決めることが大切です。症状が安定してくると、通院や服薬を自己判断でやめてしまう方もいますが、再発のリスクが高くなってしまいます。

自分の状態を正しく判断してもらうためには、日々の体調や気分の変化を記録し、主治医に伝えることが大切です。客観的なデータがあることで、医師もより的確な診断やアドバイスが可能になります。復職への焦りがある場合でも、第三者である医師の冷静な判断を仰ぐことが成功へのカギとなります。

起床就寝時間を一定にして生活リズムを整える

復職後に毎日安定して出社するためには、休職中から起床・就寝時間を一定に保つ必要があります。特に、平日だけでなく休日も同じリズムで生活することが、体内時計を整えるポイントです。

朝決まった時間に起きて日光を浴び、朝食を摂ることで、活動的な1日を過ごす土台が作られます。また、散歩などの適度な運動を取り入れると、体力の回復だけでなく、睡眠の質の向上や気分の安定にもつながります。復職後の生活を想定し、午前中から活動できる状態を目指すことが大切です。

関連記事:セルフリワークとは?復職に向けて具体的に何ができるのかを解説

休職に至った原因を分析して再発防止策を練る

なぜメンタル不調に陥ってしまったのか、その原因を振り返ることも欠かせません。業務量過多、人間関係、完璧主義な思考など、休職のきっかけは人それぞれです。

原因が曖昧なまま復職すると、同じストレスに直面した際に再発してしまう可能性が高くなります。苦手な状況やストレスを感じやすい場面を整理し、「次はこう対処する」という具体的な対策を持っておくことが大切です。

一人での分析が難しい場合は、カウンセラーなど専門家と一緒に振り返るのが効果的です。

自身のストレス対処法やセルフケアを身に付ける

復職後も仕事のストレスをゼロにすることは難しいため、ストレスを溜め込まずに対処する方法(コーピング)を持っておくことが、復職後の安定につながります。自分なりのリラックス方法や気分転換の手段を複数持っておくと安心です。

また、自分の体調の変化に早めに気付くセルフケアのスキルも重要です。疲れを感じたら早めに休む、調子が悪いときは周囲に相談するなど、無理をする前に対処できるようになれば、安定して働き続けることができます。

復職面談や職場復帰に向けた具体的なステップ

職場復帰に向けた具体的なステップ

復職に向けた準備が整ってきたら、いよいよ職場復帰への具体的な手続きに入ります。以下からは、「面談での伝え方」「試し出勤での負荷確認」「職場環境の調整」など、スムーズに業務へ戻るためのステップをご紹介します。

  1. 産業医や職場との面談で伝えるべき内容を整理する
  2. 試し出勤や通勤訓練を行って負荷を確認する
  3. 部署異動や時短勤務など環境調整を相談する

1.産業医や職場との面談で伝えるべき内容を整理する

復職面談では、単に「働きたいです」という意欲だけでなく、客観的に働ける状態であることを示す必要があります。企業側は、安全配慮義務の観点から「再発しないか」「業務が遂行できるか」を慎重に判断しています。

生活リズム表やリワーク施設での訓練記録など、回復を裏付ける資料があると説得力が増します。また、事前に企業が定めている復職の基準(必要な出勤日数や作業能力など)を確認し、自分がその水準に達しているかを整理しておくことで、面談時の認識のすり合わせがしやすくなります。

2.試し出勤や通勤訓練を行って負荷を確認する

いきなりフルタイムで復帰する前に、実際の通勤と同じ経路や時間帯で移動してみる「通勤訓練」を行うことで、通勤による負荷を事前に把握しやすくなります。満員電車や職場近くの人混みが想像以上にストレスになることがあり、実際に体験してみないと影響がわかりにくい場合もあります。

また、制度がある企業であれば「試し出勤(リハビリ出勤)」を活用することをおすすめします。実際に職場で一定期間過ごすことで、業務に耐えられる体力や集中力が戻っているかを確認できます。もし強い疲労を感じた場合は、復職時期を再検討するなど柔軟な対応が必要です。

3.部署異動や時短勤務など環境調整を相談する

もし休職の原因が職場の人間関係や特定の業務にある場合、そのまま元の環境に戻るのはリスクがあります。人事担当者や上司と相談し、配置転換や業務内容の調整が可能か確認してみるのが望ましいです。

また、最初からフルタイム勤務が不安な場合は、時短勤務(短時間勤務)制度を利用できるのであれば、段階的に勤務時間を延ばしていく方法も効果があります。通院のために時間の配慮が必要な場合なども含め、長く働き続けるための条件を事前にすり合わせておくことが、再休職の防止につながります。

一人での対策に限界を感じたら専門機関を活用する

専門機関の活用

自分一人で生活リズムを整えたり、再発防止策を考えたりすることに限界を感じる方も少なくありません。そのような方には、「復職支援(リワーク)」などの専門機関を活用するという選択肢もあります。

以下では、リワークを利用するメリットについて解説します。

復職支援(リワーク)を利用するメリット

復職支援(リワーク)施設では、生活リズムの改善から模擬業務、ストレス対処法の習得まで、復職に必要な準備を総合的にサポートします。自宅療養だけでは難しい、実践的なスキルの習得や他者とのコミュニケーション訓練が可能です。

専門家のサポートを受けながら段階的に負荷を上げていくことで、復職後の業務に耐えられる体力と精神力を養うことができます。これにより、再発リスクを抑えた安定した状態での復職を目指せます。

専門スタッフによる客観的な評価とアドバイス

自分一人では、回復具合や思考の癖に気付くのが難しいものです。リワーク施設では、精神保健福祉士や心理職などの専門スタッフから、客観的な評価やフィードバックを受けることができます。

復職が可能かどうかの判断に迷った際も、日々の訓練の様子に基づいた根拠のある意見が得られるため、主治医や企業への報告にも役立ちます。個々の状況に合わせたプログラムや計画も作成されるため、無理なく着実に準備を進められる点も大きなメリットです。

同じ悩みを持つ仲間との交流による孤立感の解消

自宅での療養は社会との接点が減り、孤独感や不安を感じやすくなります。リワーク施設には、同じように復職を目指して頑張っている仲間がいます。

集団プログラムやグループワークを通じて他者と交流することで、「自分だけではない」という安心感が生まれ、孤立感を解消できます。他の参加者の取り組みや成功体験を知ることは、自身のモチベーション維持や新たな気づきにもつながります。

復職に失敗しないための準備をサポートするニューロリワーク

「復職 失敗 しない 方法」を実践するためには、焦らず正しい手順で準備を進めることが何より大切です。「ニューロリワーク」では、生活習慣の改善から休職原因の分析、再発防止策の策定まで、復職に必要なプロセスを専門スタッフが一人ひとりサポートします。

脳科学や心理学に基づいた「ブレインフィットネスプログラム」で健康な生活習慣を築き、「FITプログラム」で柔軟な思考を養うなど、独自のプログラムを提供しています。復職後の定着支援も充実しており、見学や体験実習も随時受け付けています。一人で抱え込まず、まずはお気軽にご相談ください。

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監修者

工藤 知紀

千葉くどう産業医事務所株式会社 代表取締役/産業医

札幌医科大学医学部卒業後、製鉄記念室蘭病院にて初期研修を修了。
豊田合成株式会社の専属産業医として従業員の健康管理・メンタルヘルス支援に従事したのち、独立して「千葉くどう産業医事務所株式会社」を設立。
現在は多業種の企業において20社以上の産業医を務め、労働衛生・メンタルヘルス・健康経営の各分野で幅広く活動。
法令遵守を踏まえた実践的な健康管理体制の構築や、安全衛生委員会・復職支援・ストレスチェック運用など、企業の現場に根ざした伴走型サポートを行っている。

■保有資格:
日本医師会認定産業医/産業保健法務主任者(メンタルヘルス法務主任者)/健康経営エキスパートアドバイザー/両立支援コーディネーター

ホームページ:https://kudo-sangyoui.com/