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公認心理師監修 復職 不安解消

復職で職場に迷惑をかけるかも…不安を解消するための心構えと対策

復職を前に、「また職場に迷惑をかけてしまうのではないか」と不安を感じている方は少なくありません。体調への不安や周囲の目、業務についていけるかどうかなど、考え始めると気持ちが重くなってしまうこともあります。しかし、その不安は多くの場合、真面目で責任感が強いからこそ生まれるものといえます。

この記事では、復職時に感じやすい「迷惑をかける」という気持ちの正体を整理し、不安を和らげる考え方や具体的な準備方法、必要に応じて頼れる支援の選択肢までをわかりやすく解説します。無理のない再スタートを切るための一助となれば幸いです。

復職前に感じる「迷惑をかける」不安の正体と対処法

復職前に感じる「迷惑をかける」不安の正体

復職を前にして「職場に迷惑をかけてしまうのではないか」と不安を感じる方は少なくありません。この不安は、責任感の強さや真面目な性格から生まれる自然な感情です。しかし、適切に向き合わないと心の負担が大きくなり、復職への一歩を踏み出しにくくなってしまいます。

不安の正体を理解し、具体的な対処法を知ることで、前向きに復職を迎える準備を整えられます。

「迷惑をかけるかも」という思考の癖を知る

復職前に感じる「迷惑をかけるかもしれない」という不安は、責任感の強さや過去のつらい経験、完璧主義などが原因で生じる自然な感情です。「ミスをしてはいけない」「周囲に負担をかけてはならない」といった「〜すべき」「〜かもしれない」という思考の癖が、不安を増幅させている場合があります。

この思考パターンを客観的に認識することが、不安を和らげる第一歩となります。不安を紙に書き出し、事実と思考を切り分けて整理してみましょう。漠然とした恐怖心が具体化されることで、冷静に状況を捉えられるようになり、心が軽くなっていきます。

罪悪感や恐怖心を和らげるセルフケア

休職中に同僚に負担をかけたという罪悪感は、「恩返ししなければ」という過度なプレッシャーになりやすいため、自身を許し労うことが大切です。まずは自分自身を責めるのではなく、休養が必要だったことを認めることで、心の回復につながる場合もあります。

睡眠リズムの確保や軽い運動、深呼吸などのリラックス法といった日々のセルフケアを実践することで、ストレス耐性を高め、心の土台を整えることができます。

また、信頼できる家族や友人に不安を話すことや、日常生活での小さな成功体験を積み重ねることが、自信回復につながります。焦らず一歩ずつ、自身のペースで心と身体を整えていくことが望まれます。

「復職=迷惑」ではなく「再スタート」と捉える

復職は「迷惑をかけること」ではなく、キャリアの「再スタート」であり、長い人生の一部です。「失敗なくこなさなければならない」という思い込みを捨て、「まずは安定して通うことが最優先」という意識を持つと、復職初期の負担を軽減しやすくなります。そのうえで、「7割の力で十分」と自身に許可を出すことで、心の負担を抱え込みすぎず、自分のペースで働けるようになります

休職経験を「弱さ」ではなく、自身を見つめ直すための貴重な時間だったと肯定的に捉え直すことで、新たな視点で仕事に取り組むきっかけとなります。焦らず、少しずつ職場環境に慣れていく姿勢を保つことが、再スタートを支える一助となります。

復職の不安を軽減するための具体的な準備とステップ

復職の不安を軽減するための具体的な準備

復職への不安を和らげるには、具体的な準備と計画が欠かせません。いきなりフルタイムで戻るのではなく、段階的に慣らしていくプランを立てることや、職場との事前のコミュニケーションを丁寧に行うことで、心の負担を大きく減らせます。また、業務量や環境の調整を相談することも重要です。

これらの準備を整えることで、安心して復職への一歩を踏み出すことができます。

段階的な復職プランで無理なく慣らしていく

いきなりフルタイムで復帰するのではなく、短時間勤務や業務範囲の限定など、段階的な復職プラン(ならし勤務)を立てることが重要です。

  • 勤務時間と日数のスモールステップ

いきなりフルタイムで戻るのではなく、最初は週1〜2日や1日数時間の短時間勤務から開始し、体調や適応状況を確認しながら徐々に勤務時間や日数を増やす。

  • 業務内容の限定と段階的拡大

復職直後はルーチンワークや定型業務など負担の軽い業務から始め、対人対応や変動の多い業務など負荷の高い業務は段階的に取り入れていく。徐々に複雑な業務や責任のある仕事へと移行していく計画を立てる。

  • リハビリ出勤やリワークの活用

職場によっては、「試し出勤(リハビリ出勤)」制度を活用し、本格的な復帰前に職場環境に慣れる期間を設ける。また、リワークプログラムに参加して模擬的な職場環境で作業訓練を行い、集中力や持続力の回復を図ることも効果がある。なお、制度の有無や内容は会社によって異なるため、事前に担当部署へ確認しておくと安心。

  • 定期的なフォローアップ体制の構築

復職後も一定期間は上司や産業医との面談を定期的に設定し、業務量の調整や悩みの相談ができる時間を確保する。

  • プランの事前共有

作成した復帰スケジュールや希望する配慮(業務量、休憩の取り方など)を事前に上司や同僚と共有し、理解を得ておくことで、安心して復職できる環境を作る。

リワークプログラムなどを活用し、模擬的な職場環境で通勤や作業の練習を行うことで、復職への自信をつけることができます。主治医や産業医と相談しながら、自身の体調に合わせた無理のないペースで進めることが、再休職を予防しやすくなります。

職場との事前のコミュニケーションで安心感を作る

復職前に上司や同僚と面談し、現在の体調や配慮してほしい点を率直に伝えることで、復職後のミスマッチを防げます。自身の状態を正直に共有することは、周囲の理解を得るための第一歩です。

「休職して申し訳なかった」と必要以上に謝り続ける必要はありません。それよりも、「サポートしてくれてありがとうございます」「これからまた一緒に頑張りたいです」という感謝や前向きな気持ちを伝えることが、良好な関係構築につながります。今後どう働いていきたいか、どんな配慮があると助かるかを率直に共有することで、職場の仲間も応援しやすくなるはずです。

挨拶や簡単な報告など、小さなコミュニケーションから少しずつ関係を再構築していく意識が大切です。焦らず、日々の小さなやり取りを積み重ねることで、徐々に職場での居場所を取り戻していくことが期待できます。

業務量や環境調整を相談して負担を減らす

復職直後は以前と同じ業務量をこなそうとせず、上司と相談して業務量を調整してもらうことが不可欠です。無理をして再び体調を崩してしまっては元も子もありません。自身の状態を正直に伝え、できる範囲から始めることが長期的な職場定着につながります。

どうしても元の部署に戻るのがつらい場合は、配置転換や異動を希望することも一つの選択肢です。その際は、まず主治医や産業医に自身の状態について相談し、必要に応じて人事や上司と段階的に調整していくとスムーズです。環境を変えることで新たなスタートを切れる可能性があります。「困ったときは早めに相談する」というルールを自身の中で決め、一人で抱え込まない体制を作ることが安心感につながります。周囲に頼ることは弱さではなく、健康的に働き続けるための賢明な判断といえます。

「職場に迷惑をかける」と感じたときに頼れる支援機関

頼れる支援機関

復職への不安を一人で抱え込む必要はありません。リワーク支援やニューロリワークといった専門的な支援機関を活用することで、安心して復職に向けた準備を進められます。

これらの機関では、生活リズムの改善からストレス対処法の習得、職場との調整まで、復職に必要なサポートを受けることが可能です。専門家の力を借りることで、無理のないペースで復職への道を歩むことができます。

リワーク支援を活用して復職準備を整える

リワーク支援(復職支援)は、休職中の人が職場復帰に向けて準備を行うための専門的なプログラムであり、生活リズムの改善やストレス対処法などの習得ができます。規則正しい生活を取り戻すことで、復職後の生活をスムーズに始められる土台が整えられます。

同じような悩みを持つ参加者との交流を通じて、孤独感を解消し、復職への不安を共有・軽減できるメリットがあります。自身だけが抱えている悩みではないと気付くことで、心が軽くなるはずです。専門スタッフのサポートを受けながら、客観的な視点で自身の状態を把握し、無理のない復職計画を立てることができます。

一人で悩むのではなく、専門職の力を借りることで、より確実な復職への一歩を踏み出しやすくなります。

ニューロリワークなら職場定着までしっかりサポート

ニューロリワーク」では、復職に向けた準備だけでなく、復職後の職場定着まで見据えた長期的なサポートを提供しています。復職がゴールではなく、その先の安定した就労までサポートします。

脳科学に基づいた「ブレインフィットネスプログラム」など独自のプログラムを通じて、メンタル不調の再発防止や生活習慣の改善を目指します。

職場との連携や調整のサポートも行っているため、「迷惑をかけるかもしれない」という不安を一人で抱え込む必要はありません。復職への不安に寄り添いながら、安心して新たなスタートを切れるよう全力でサポートいたします。事業所の見学や体験実習も可能ですので、お気軽にご相談ください。

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監修者

藤本 志乃

公認心理師、臨床心理士

早稲田大学人間科学部健康福祉学科、同大学院人間科学研究科卒業後、荒川区教育センター、東京大学医学部附属病院腎臓・内分泌内科にて心理士として勤務。
その後、日本赤十字社医療センター腎臓内科心理判定士を経て、2020年にオンラインで心サービスを提供するLe:self(リセルフ)を創業。
企業でのメンタルヘルス研修など予防的な心のケアに関する講演、コンテンツ作成などにも多く携わる。
著書にあふれる「しんどい」をうけとめる こころのティーカップの取り扱い方。

ホームページ:https://leself.jp/