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リワーク

リワーク施設に通う期間や利用までにかかる日数を施設ごとに解説

「早く仕事復帰をして働きたい」と思いリワーク施設を調べてみるものの、リワーク施設に通所する期間がどのくらい必要なのか気になりますよね。今回はリワーク施設を使った場合に必要となる期間について解説していきます。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

1.リワーク施設の利用開始~復職までの平均的な期間

リワーク施設の平均的な利用期間は?

外部のリワーク施設を利用する際、大まかに3種類の施設が存在します。
・病院やクリニックなどの医療機関
・障害者職業センター
・就労移行支援事業所などの就労支援機関

施設ごとに復職までにかかる日数は以下の通りです。

・医療機関 
プログラムは短いものだと数週間、長いものだと年単位で組まれており、利用期間も状況により様々ですが、平均3~7カ月ほどだと言われています。

障害者職業センター 
独立行政法人 高齢・障害・休職者雇用支援機構へ問い合わせてみたところ、障害者職業センターの利用期間は基本的に上限が3か月となり、3か月以内で終了するようにプログラムが組まれています。
会社や医師との面談により利用期間が決まりますが、多くの方が3か月しっかり利用されるそうです。
正式な利用期間前に1か月ほど事前プログラム(体験コース)を受講できます。

・就労移行支援事業所
医療機関と同様にケースバイケースです。早い方ですと2か月ほどで復職される方もいます。
就労移行支援事業所は最長2年間通うことが可能です。就労移行支援事業所は、復職だけでなく転職にも対応しているため、中には途中で障害者雇用に切り替えて他の会社に転職される方もいらっしゃいます。

リワーク施設の平均的な利用期間は?

正式に利用するまでに必要な期間は?

・医療機関
医療機関のリワーク施設を利用する場合は主治医の許可が必要となります。

許可が得られたら、適切なリワーク施設を探し、説明会や見学、事前プログラムに参加します。医療機関のリワーク施設を利用する場合のほとんどは、主治医を利用先の病院に変える必要がありますので、その点も踏まえて見学しましょう。

正式利用までにかかる時間は医療機関ごとに異なります。例えば川崎市のある病院の場合は、説明会・事前プログラムに参加後、病院側の受け入れ会議を経て正式な利用決定となります。説明会~利用までの目安は早い方で2週間、遅い方で3週間ほどかかるそうです。

リワークを提供している医療機関が少ない地域では、満員のため数か月待ちの状態となるケースもあります。

・障害者職業センター
まずは隔週開催される説明会に参加します。説明会の内容を聞いてみて、プログラムへの参加を希望する場合は支援の申し込みをします。その後、本人・企業・主治医と面談、1か月程度の事前プログラム(体験コース)の受講を経て、課題の整理と計画立案を行ないます。

独立行政法人 高齢・障害・休職者雇用支援機構に問い合わせたところ、ここまででスムーズに進んで6~8週間かかります。その後、内容に問題がなければ正式利用になりますが、順番待ちの場合更に数か月かかってしまう事もあるそうです。無料で受ける事が出来るため、その分人気もあります。利用を希望する際には空き状況を早めに確認しておきましょう。

・就労移行支援事業所
就労移行支援事業所は、事業所ごとに見学や相談会を実施しています。まずはそちらに参加後、希望する場合は3日程度の体験実習を受講します。体験実習の後、本人の意思により利用が決定します。ここまでは早い方ですと1週間以内で進みます。

就労移行支援を利用する場合は受給者証が必要となりますので、利用が決定したら、市区町村の障害計画課等で受給者証の発行を行います。受給者証の発行は大体2週間~1か月ほどかかります。受給者証の発行が行われた後、正式な利用開始となります。

受給者証が発行されるまでの期間も体験利用として実習を受けられる事業所がほとんどです。

空席待ちの場合は他施設の検討も

特に施設数が限られている障害者職業センターは、空席待ちが予想されます。医療機関や就労移行支援事業所も定員に達している場合は受け入れが難しくなります。

休職期間に余裕がある場合は空席が出るまで待つことも一つの手ですが、残りの期間に限りがある場合は他のリワーク施設も検討してみましょう。(休職からの復職・再就職を目指すニューロリワークの資料請求はコチラから

2. リワーク施設の利用は休職中どのタイミングから?

リワークを利用できる状態とは

復職への不安や焦りから、休職後間もないうちにリワーク施設の利用を検討される方もいらっしゃいますが、休職期間は療養に専念することが第一優先です。

リワーク施設を利用するには、毎日同じ時間に決まった場所へ通うことが必要になります。毎日通所するための十分な体力がない場合や、規則正しい睡眠リズムが整っていな場合はリワーク施設への通所も難しくなります。

生活リズムがある程度整っておりプログラムに参加出来る状態であるかどうか、自然と働きたい気持ちが芽生えているかどうかを慎重に見極め、リワーク施設の利用を検討していけるといいでしょう。

休職期間の残数とリワーク施設の利用について

多くの施設は利用まで1か月、利用開始から復職までは数か月の通所が必要となります。その点を踏まえると、復職を希望する半年~数か月前にはリワークの利用を検討するのが理想です。

しかし、もともと与えられた休職期間が数か月~半年程度の場合は、焦る必要はありません。短期間から利用可能な施設がほとんどなので、症状の回復を一番に考え、症状が安定してからリワーク施設を探しましょう。また、休職期間内の復職が難しい場合は企業に延長できるかどうか相談してみましょう。

生活リズムが安定し、外出する体力がついてからでないと復職をしても毎日通勤することは難しいです。医師や企業、支援員のアドバイスを受けながら利用開始時期を決めていくと良いでしょう。

3.利用期間の延長、期間内での復職について

リワークの通所延長について

医療機関の場合、特に利用の上限期間は決まっていないので延長は可能ですが、休職期間中である事が条件です。休職期間に余裕がない場合は休職期間の延長をしなければなりません。障害者職業センターの場合は基本的には3か月以内の利用が前提となります。

就労移行支援事業所は最長2年までと決まっており、2年以内であれば自身の状況に応じて適切な期間の利用が可能です。

プログラムの途中でも復職はできる

ほとんどのリワークプログラムが復職へ向けての段階的なプログラムを組んでいますが、プログラムの途中でも復職は可能です。

復職を希望する場合は、まずは施設の職員に相談しましょう。その後、主治医から診断書を受け取ったの後に、企業と面談を実施、労働条件の交渉などに入ります。企業・人事・本人3者間での問題がなければ、プログラムの途中であっても復職が認められます。

プログラムの途中でも復職はできる

4.まとめ

リワークの利用期間は個人の状況によりさまざまで、短期間から利用することが可能です。休職期間の残数が短い場合は、施設の空き状況を確認し、利用までに時間がかからない施設を選択するといいでしょう。

長いこと休職している場合は、毎日休まずリワーク施設に通えるようになるまで時間がかかる方もいらっしゃいます。
その場合は、長期間利用することが可能なリワーク施設を選択するのがおすすめです。

注意したいのが、残りの休職期間が短くなってきた際に焦ってリワーク施設を選定することです。リワーク施設の利用を検討する際は、休職期間の残日数だけでなく自身の体調も考慮する必要があります。

本当に復帰したい気持ちがあるかどうか、毎日の通勤に耐えうる体力はあるかどうか、生活習慣や体調を見ながらベストなタイミングで利用を検討しましょう。(リワーク施設のひとつ、ニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから

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【参考文献・参考サイト】

・一般社団法人 日本うつ病リワーク協会
・独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構茨城支部 茨城障害者職業センター
(写真素材:PIXTA、photoAC)