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社会保険労務士監修 復職 セルフケア

復職後の働き方の見直しが重要な理由!再発を防ぐための仕事術と過ごし方

復職はゴールではなく新たなスタートです。しかし、いざ職場に戻ると「以前と同じように働けるか」と不安を感じることも少なくありません。再発を防ぎ、長く安定して働くためには、これまでの「働き方の見直し」が不可欠です。

本記事では、復職直後の心構えや、周囲と連携した業務調整、生活リズムの整え方について解説します。焦りすぎず、今の自身に合ったペースで、持続可能な働き方を見つけていくことが大切です。

復職直後に起こりやすい体調の変化と心構え

復職直後に起こりやすい体調の変化

復職直後は、想像以上に疲れやすく、思うように仕事が進まないと感じる方が少なくありません。休職中のブランクによって、体力や集中力が低下しているのは自然なことです。この時期に無理をして頑張りすぎると、かえって再発のリスクを高めてしまいます。焦る気持ちを抑え、段階的に職場に慣れていく心構えが大切です。

「七割の力」で働くことを意識して余力を残す

復職直後は、休職中のブランクにより体力や集中力が低下しているため、最初から全力で働くのではなく「七割の力」を意識することが大切です。「休んでいた分を取り戻さなければ」という焦りや責任感から無理をしてしまうと、疲労が蓄積し再発のリスクが高まります。

まずは、仕事が終わった後に「まだ少し余力がある」と感じられる程度のペースで業務を進めることが重要です。無理なく続けられるリズムを作ることが、長期的な安定就労につながります。身体が職場環境に慣れるまでは、意識的にペースを抑える工夫が求められます。

関連記事:復職直後に意識しておきたい3つのこと うつ病やメンタル不調の再発・再休職を防ぐためのポイント

業務パフォーマンスの低下は一時的なものと割り切る

復職直後に以前と同じようなパフォーマンスが発揮できないのはやむを得ないことであり、自身を責める必要はありません。集中力の低下やミスが増えることは一時的なものかもしれません。焦らず徐々に勘を取り戻していく姿勢が大切になります。

周囲と比較するのではなく、「昨日の自身」と比べて少しでも前進していれば良しとする考え方を持つことが重要です。たとえば、今日は昨日より30分長く集中できた、資料作成がスムーズにできたなど、小さな進歩を認めることが回復への第一歩です。

周囲の目や評価を気にしすぎず自身のペースを守る

「腫れ物扱いされているのではないか」「評価が下がったのではないか」といった不安は、多くの復職者が抱えるものです。しかし、周囲の配慮(業務軽減など)をネガティブに捉えず、回復のための必要なステップとして前向きに受け止めることで、精神的にも追い込まれにくくなる場合があります。

必要以上に周囲の反応を気にせず、まずは自身が業務に集中できる環境を整えることを最優先にしてください。周囲の期待に応えようと頑張りすぎるより、今の自身にできることを着実に積み重ねる方が、結果的に早く本来の力を取り戻すことに繋がります。

復職後の働き方を見直すための具体的なステップ

復職後の働き方を見直すための具体的なステップ

復職を成功させるためには、事前の準備と計画が欠かせません。いきなり以前と同じペースで働き始めるのではなく、段階的に職場環境に慣れていく工夫が必要です。医療機関や職場との連携を密にし、自身の現状に合った働き方を模索しながら、無理のないペースで業務を進めていくことがポイントです。

以下では、復職後の働き方を見直すための3つの具体的なステップをご紹介します。

1.医師や産業医、職場と連携して段階的な復職プランを立てる

復職にあたっては、主治医や産業医や会社の管理監督者などと相談し、時短勤務や業務内容の調整を含めた「段階的な復職プラン」を作成することが不可欠です。最初は短時間勤務や軽作業から始め、体調を見ながら徐々に負荷を上げていく「ならし勤務」を取り入れると、身体への負担を抑えながら職場に馴染めます。

たとえば、最初の1ヶ月は午前中のみの勤務から始め、2ヶ月目には午後まで延長するといった計画を立てます。定期的に産業医や上司と面談を行い、プランの進捗や体調の変化を共有しながら柔軟に調整していくことが大切です。

2.業務内容や量の調整を職場と相談する

復職プラン作成の際、復職前に職場と業務内容や量について具体的なすり合わせを行い、自身の現状(できること・できないこと)を伝えておくのがおすすめです。高ストレスな業務や長時間の残業は避け、負担の少ない業務から担当させてもらえるよう申し出るなど、自身に関する情報や考えを開示しておきましょう。

業務負荷の軽減の例としては、プレゼンテーションや顧客対応といった精神的負荷の高い業務は後回しにし、データ入力や資料整理といった比較的負担の軽い業務から始めるのも一つの方法です。「調子が悪いときは早めに相談する」というルールを共有しておくことで、周囲もサポートしやすくなります。

3.キャリアプランを再構築し無理のない目標を設定する

休職を機に、これまでの働き方やキャリア観を見直し、自身にとって本当に大切なものや無理のない働き方を再定義します。「以前と同じように働くこと」をゴールにするのではなく、現状の自身に合った新しい目標を設定することが再発防止につながります。

短期的な目標(たとえば定時退社を守る)と中長期的な目標を分け、小さな達成感を積み重ねることで自信を取り戻していけます。昇進や昇給にこだわるより、心身の健康を保ちながら働き続けることを優先する価値観へシフトすることも、一つの選択肢です。

復職後の生活リズムとセルフケアの重要性

復職後の生活リズムとセルフケアの重要性

復職を成功させるには、職場での働き方だけでなく、日常生活全体を見直すことが欠かせません。心身の健康を保つための土台となるのが、規則正しい生活リズムと適切なセルフケアです。

具体的に意識するポイントは、以下の3つです。

  • 睡眠と生活リズムを整えて土台を作る
  • ストレスサインに気付き早めに対処する
  • 職場以外の居場所や相談先を持つ

これらを実践することで、再発リスクを減らしながら安定した就労を続けられます。

睡眠と生活リズムを整えて土台を作る

復職後は疲労から生活リズムが乱れやすいため、起床・就寝時間を一定に保つことが心身の安定につながります。休日に寝だめをするのではなく、平日と同じリズムで過ごすことで、週明けの不調を防ぎやすくなります。睡眠不足は再発の大きなリスク要因となるため、一定の睡眠を確保するための工夫を取り入れることが大切です。

たとえば、就寝前にぬるめのお湯で入浴する、寝る1時間前にはスマートフォンの使用を控えるといった習慣が効果的です。身体のリズムが整うと、日中の集中力も高まり、業務にも取り組みやすくなります。

ストレスサインに気づき早めに対処する

復職後は症状の再燃や再発のリスクがあるため、少しでも「おかしい」と感じたら早めに休息を取ります。睡眠の乱れ、食欲不振、集中力低下などの具体的なストレスサインに注意し、自己モニタリングの習慣をつけることが大切です。たとえば、毎晩寝る前に「今日の体調はどうだったか」「気になる症状はないか」を振り返る時間を設けると、変化に気付きやすくなります。

「これくらいなら大丈夫」と我慢せず、早めに対処することで重症化を防げます。不調のサインを見逃さず、必要に応じて医師や産業医に相談する姿勢が大切です。

職場以外の居場所や相談先を持つ

職場以外の人間関係や趣味の場を持つことで、仕事のストレスをリセットしやすくなります。家族や友人、カウンセラーなど、安心して弱音を吐ける相手や場所を確保しておくことが心の支えにつながります。また、リワーク施設などの専門機関を利用することで、同じ悩みを持つ仲間との交流や専門的なサポートを受けられるメリットがあります。

仕事の話題から離れて趣味を楽しむ時間や、地域のコミュニティ活動に参加する機会を作ることも、心の余裕につながります。一つの場所に依存せず、複数の居場所を持つことがストレスのセルフケアのカギです。

一人で悩まず専門機関を活用して安定就労を目指そう

一人で悩まず専門機関を活用して安定就労を目指そう

復職後の働き方を見直す際、一人で抱え込まずに専門機関のサポートを受けることが成功への近道です。リワーク施設などの専門機関では、復職に必要なスキルや心構えを体系的に学べるだけでなく、同じ経験を持つ仲間との交流を通じて孤独感を和らげることもできます。専門的な支援を活用することで、より確実に安定就労を実現することも可能です。

復職支援(リワーク)を活用するメリット

リワークプログラムでは、生活リズムの改善やストレス対処法の習得など、復職に必要な準備を体系的に行えます。客観的なデータに基づいて復職の準備性を評価できるため、主治医や職場との調整がスムーズに進みやすいことも大きな利点です。

通所状況や作業能力の変化をグラフで可視化することで、自身の回復状況を客観的に把握できます。復職後も定着支援を受けられる場合があり、長期的な安定就労につながる安心感があります。職場復帰に不安を感じている方にとって、段階的に準備を進められる環境は心強い味方となります。

ニューロリワークで見つかる自分自身らしい働き方

ニューロリワーク」では、脳科学に基づいたプログラムや生活習慣の改善サポートを通じて、心身の健康を取り戻しながら復職を目指すことができます。個々の状況に合わせた柔軟な支援計画を作成し、職場との連携サポートも充実しています。

たとえば、ご希望や状況に応じて復職前に職場との面談に同席したり、復職後の定期的なフォローアップを実施したりと、様々な形での支援を提供しています。また、脳と身体の健康に良いブレインフィットネスプログラムや、認知行動療法に基づいたストレス管理についても学ぶことができます。

見学や相談も随時受け付けていますので、復職後の働き方に不安がある方は、ぜひ一度ご相談ください。

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監修者

藥井 遥

やくい社会保険労務士事務所 代表
株式会社ロームアップ 代表取締役

社会保険労務士・産業カウンセラー・キャリアコンサルタント・1級ファイナンシャルプランニング技能士

千葉県八千代市の従業員数名~百名規模の企業の顧問社労士として、職場のルール整備や労使トラブル対応、勤怠や労務のペーパーレス化支援、給与計算・労務手続・助成金申請、福祉・介護事業所における処遇改善加算等の実務に携わる。「ハラスメント対策」や「介護や育児との両立支援」などをテーマとした講師実績も多数。