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保健師監修 リワーク お金

リワークは保険適用?プログラムの費用や自立支援医療制度を解説

リワークプログラムの利用を検討する際、費用がどのくらいかかるのか、保険が適用されるのかといった点は気になるポイントです。リワークの費用は利用する施設によって異なり、医療機関では健康保険が適用される一方、福祉施設では障害福祉サービスの利用者負担の仕組みが、公的機関(地域障害者職業センター)では条件次第では自己負担分がゼロ円で利用できる制度が、それぞれ設けられています。

本記事では、施設ごとの費用の違いや保険適用の有無、自立支援医療制度などの負担軽減策について解説します。

リワークプログラムの概要と主な種類

リワークプログラムの概要

リワークとは、精神疾患などが原因で休職している労働者が職場復帰するためのリハビリテーションを行うプログラムです。復職までの利用期間は施設やプログラムの種類によって異なりますが、おおむね3ヶ月から1年ほどが目安で、利用者の状態に合わせて段階的に進行していきます。

リワークプログラムは、大きく分けて4つのタイプがあります。医療機関では、症状の改善・安定や復職準備、再休職の予防を目的として、専門の医療チームによるリハビリテーションが行われます。費用面では健康保険や自立支援医療制度を利用できます。

就労移行支援事業所では、就職や復職に向けた多様な支援に加え、就労相談や転職支援、職場復帰後の定着サポートなど、利用者のニーズに合わせた個別支援を受けられるのが特徴です。費用は障害福祉サービスの自己負担額の仕組みが適用されます。

地域障害者職業センターでは、障害のある方の就職・復職や職場定着を支援するため、職業評価や職業準備支援、職場適応援助などの職業リハビリテーションを提供するとともに、事業主に対しても雇用管理や職場適応に関する助言・支援を行っています。費用は、原則無料で利用できます。

企業内リワークは、職場環境に即した復帰支援を目的として企業が独自に実施するプログラムで、従業員の安定した職場復帰をサポートする仕組みです。企業が費用を負担するため、従業員の自己負担は基本的に発生しません。

関連記事:リワークプログラムとは?プログラム内容と気になる費用を解説

リワークは保険適用?施設別の費用負担

施設別の費用負担

医療機関で行われるリワークプログラムは、保険診療の範囲内で提供されるため、健康保険が適用されます。原則として3割負担となり、1回あたり2,000円から3,000円程度が目安です。

一方、福祉施設や公的機関、企業内で実施されるリワークは、それぞれ費用の仕組みが異なります。

施設の種類 費用の仕組み 自己負担の目安 無料利用の可能性
医療機関
(精神科・心療内科)
健康保険適用(原則3割負担) 1回2,000円〜3,000円程度 制度利用で上限額まで
福祉施設
(就労移行支援など)
障害福祉サービス(原則1割負担) 世帯所得に応じ月額0円〜37,200円 所得により無料
公的機関
(地域障害者職業センター)
公的支援サービス 原則として無料 公務員以外は無料(※公務員は原則として利用対象外)
企業内リワーク 福利厚生・社内制度 原則として無料(企業負担) 原則無料

なお、プログラム費用のほかにも、交通費や食事代、診断書の作成料といった項目が自己負担となる場合があります。以下では、各施設の費用について解説します。

関連記事:リワークを利用するために費用はどのくらいかかる?|施設ごとに徹底解説!

医療リワーク費用の詳細と保険点数

医療機関で実施されるリワークは、精神科デイケアの一形態として行われており、保険診療の範囲内で利用できます。3割負担の場合、1日あたり2,000円から3,000円程度が目安となっています。さらに、自立支援医療制度を併用することで、窓口での自己負担を1割に軽減できます。この制度では世帯所得等に応じて月額上限額が設定されるため、長期の利用でも負担を抑えることが可能です。

なお、診察代や精神療法の費用は保険適用の対象ですが、診断書の作成料については自費診療(全額自己負担)となるのが一般的です。リワーク利用を検討する際は、事前に医療機関へ確認しておくと安心です。

また、離職中の方であっても、国民健康保険や任意継続の社会保険に加入していれば、医療保険を利用したリワークプログラムへの参加が可能です。休職中だけでなく、離職後に再就職を目指す方にとっても医療リワークは選択肢の一つとなります。ただし、本来の「リワーク(Return to Work)」は「復職(元の職場に戻る)」を指す言葉であり、離職して再就職を目指す場合は「就労支援」の領域になります。医療機関によっては復職(=企業に籍がある人)に限定しているケースもあるため、利用の可否は各医療機関の判断となる点に注意が必要です。

福祉リワークや公的機関の費用負担

就労移行支援事業所などの福祉施設で提供されるリワークは、障害福祉サービスの枠組みで実施しており、原則として1割負担で利用できます。自己負担額は前年度の世帯所得に応じて決定され、月額0円から37,200円の範囲で上限が設けられています。

地域障害者職業センターは公的機関であり、リワークプログラムを原則無料で提供しています。経済的負担を抑えたい方にとって大きなメリットがあります。ただし、常勤の国家公務員や地方公務員は雇用保険に加入しておらず、独自の人事制度で管理されているため、直接的な支援対象外となります。公務員の方は、医療機関リワーク(健康保険適用)や自治体独自の就労支援センターの利用を検討するとよいです。

企業内リワークは、費用が企業負担となるため休職者の経済的負担がありません。ただし、こうしたプログラムを実施しているのは一部の大企業に限られており、中小企業ではリハビリ出社のみを行っているケースもあります。

リワーク費用の自己負担を軽減する制度

医療機関でのリワーク費用は、自立支援医療制度を活用することで自己負担を3割から1割に軽減できます。さらに、世帯所得に応じて月額上限額(例:0円〜20,000円)が設定され、上限を超えた医療費については負担する必要がありません。

また、自治体によってはリワーク施設への通所にかかる交通費の助成制度を設けている場合があります。「施設通所にかかる交通費助成」などの名称で提供されていることがあるため、居住地の自治体窓口で確認してみることが望ましいです。

なお、自立支援医療制度の利用には申請手続きが必要であり、発行までに時間を要する場合があります。症状の程度によっては対象外となるケースもあるため、早めに主治医へ相談し、手続きを進めておくことが大切です。

ニューロリワークの復職支援(リワーク)で安定した就労を実現

ニューロリワーク」では、就労移行支援や自立訓練(生活訓練)といった福祉サービスを活用した復職支援を行っています。利用料金は9割が国と自治体の負担となり、多くの方が自己負担1割でリワークに取り組むことが可能です。

ニューロリワークでは、「ブレインフィットネスプログラム」をはじめとする独自の支援プログラムを提供しています。運動・食事・睡眠・ストレスケア・知的刺激・人間関係の6領域にバランスよく取り組むことで、心・身体・脳の健康を目指し、就労・復職後も安定して働き続けるための土台づくりをサポートしています。メンタル不調による休職・離職からの就労や復職・再就職をお考えの方は、ぜひ一度ニューロリワークへご相談ください。

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監修者

石山 亜由美

医療ライター/開業保健師

看護師・保健師としての現場経験を基盤に、医療・健康分野の記事執筆や監修を行う。これまでに疾患解説、転職、産業保健、メンタルヘルス領域など多数の記事制作に携わる。企業向け産業保健支援にも従事し、健康経営や従業員の安全配慮の視点を踏まえ、法令やリスクマネジメントにも配慮した医療情報を発信。現場視点とエビデンスに基づき、正確性と信頼性を担保したコンテンツ制作のサポートを提供している。