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うつ病で仕事を休職中の方が押さえておきたい「復職のポイント3つ」

# お役立ち

2020.05.15

うつ病で仕事を休職してしまうと、まず心配になるのが「復職できるのか?」という点かもしれません。休職中は心身ともに非常に苦しいものですが、うつ病は克服できる疾患です。
現在、うつ病を患っている方は大勢いますが、これまでにうつ病を克服して職場に復帰されたという方々も大勢いらっしゃいます。

このページでは、うつ病の基本的な症状や改善方法に触れ、復職のための流れについてご紹介します。
うつ病について知ることで休職中の不安を払拭し、職場復帰をより確実なものへと近づけましょう。

目次

あらためて考える「うつ病」

身近にあるうつ病

学生時代であれば、特に大学生であればもしかすると自分の好きな時間に起床し、好きな時間に出かけるといった生活が当たり前だったかもしれません。しかし社会人になると、毎日が多忙で、趣味の時間や友人・知人と共に過ごす時間も減り、心に負担がかかることも多くなることもあります。
また、職場で親しい同僚ができず、事務的な作業が続くことで業務がマンネリ化し、それがきっかけでうつ病を発症するというケースも考えられます。
それまでは他人事のように感じていたうつ病が身近なものになることで、初めて危機感や不安感を持ったという方もいるかもしれません。社会人であれば、長期にわたって仕事を休むことは難しくなります。
それゆえ、うつ病を患ってしまった場合には少しでも早く治療し、復帰の目途を立てたいものです。

「急がば回れ」という言葉があるように、確実な治療と再発防止を目指す上では、うつ病の原因や症状を知り、あせらずに解決に取り組んでいくことが大切です。

うつ病の原因や症状、治療法

医学が発展した昨今でも、うつ病の原因は完全には解明されていません。
一般的には、遺伝的素因のある人に強い心的ストレスが加わることで発症するといわれています。

主な症状としては、興味や喜びの喪失、食欲低下、不眠、易疲労感(通常より疲れやすい)、思考力・集中力の低下などが挙げられます。
うつ病の治療には薬物療法や精神療法、休養などがあり、休むことも大切な治療のひとつに位置づけられています。
(参考:「精神神経疾患ビジュアルブック」P165【監修:落合 慈之(日本脳神経外科学会 脳神経外科専門医/日本脳卒中学会 脳卒中専門医)】)

 

復職のためのポイント3つ

復職のためのポイント3つ

①休職中の過ごし方

心身の健康を取り戻すためには、生活習慣を整えることが大切です。
就労中は業務に追われてまとまった睡眠時間がとれなかったという方も多いかもしれません。
そのため、休職中はまず睡眠時間を確保することから始めるとよいでしょう。

休職される方の中には、内気な性格が原因で精神疾患を引き起こしてしまったという方もいるかもしれません。
その場合は集団の中で無理をして改善に励むのではなく、自分のペースでゆっくりかつ着実に進めていくことも大切です。

うつ状態のときは気力だけでなく体力の低下も心配されるので、休息中は軽い運動を取り入れるとよいでしょう。
20分程度のジョギングや、1時間ほどのウォーキングがひとつの目安といえます。
運動が難しい場合には、他の過ごし方を主治医に相談しましょう。

②復職直前の過ごし方

休職中の治療やリハビリが進み、症状に改善の兆しが見えてくると、復職のための手続きを進めていくことになります。
主治医の診断を受けて職場復帰が可能と判断されると、復職診断書が発行されます。
診断書を受け取ると、職場の担当者を訪れ、復帰後の労働条件や環境などを話し合います。

復帰後の労働条件に関してこちらから要望がある場合、それを伝えることに後ろめたさを感じてしまうという方もいるかもしれません。
しかし、「復職者の半分以上が精神疾患を再発した」と回答する企業が3割以上もいるといわれている昨今において、復職者が働きやすい環境をつくるのは企業にとっても至上命題といえるでしょう。
(出典:「うつ病や適応障害で休んでいた従業員を復職させるときの正しい方法」)
そのため、復職後の条件については遠慮し過ぎず、いろいろな観点から相談していくことが大切です。

企業によっては復職時に社内の産業医との面談を設けているところもありますので、事前に確認しておきましょう。
産業医の判断によっては復職できないケースもありますので、そうならないよう休職中の過ごし方が重要となります。

主治医や産業医から復職が可能と判断されると、実際に復職できるかを確認するための「試し出社」を行うケースもあります。
状況に応じて週に2日~3日から始めることもありますので、体調と相談して少しずつステップアップしていきましょう。

③復職後の過ごし方

復職後、再びうつ病が再発してしまうというケースもあります。
厚生労働省の調査によると、うつ病で休職後に復職した人のうち、5年以内に再び休職する人の割合は47.1%といわれています。
(出典:「-<うつ病の再休職率47.1%>解決の要は企業の休職・復職対応-「休職・復職対応サポートサービス」を開始」)
そのため、「復職したからもう安心」という考えではなく、再発を防ぐために毎日をどのように過ごすかという点が重要です。
職場復帰をした後も定期的に通院や通所、そして服用を継続することで心身を安定させていきましょう。
改善の傾向がみられると安心して通院や服用を止めてしまいがちですが、完治するまで続けることが不可欠です。

休職前、職場に相談できる相手がいなかったという方は職場の上司や同僚、または管理部門のスタッフなど、相談できる相手を一人はつくっておくとよいでしょう。
社内で理解者がいれば、うつ病が再発しそうな場合に相談することで症状の悪化を防ぐことができるかもしれません。

うつ病からの復職プログラム

うつ病からの復職プログラム

自分ができること、周囲ができること

一般的に、問題解決へのアプローチは「自分を変える」か「周囲を変える」のいずれか(もくしくは両方)です。
これはうつ病などの精神疾患で休職した場合も同様で、自分にアプローチする、もしくは周囲にアプローチすることで解決を図るというのが一般的です。

職場環境が原因でうつ病などの精神疾患を引き起こした場合には、環境を変える(距離を置く)ということも大切です。
特に新卒で入社したような場合には、他の企業がどのようなものか分からず、自分の会社の制度や文化、風習が当たり前のものであると錯覚してしまうケースもあります。
退職という選択をとらないにしても、復職を前提とした上で環境に対して何かしらのアプローチは必要です。
職場環境を変えることが難しい場合は、休職中に専門家や専門機関の力を借りるという選択肢もあります。

リワークプログラムで復帰を目指す

うつ病などで休職した場合、独力で回復・改善を目指す方法と専門の復職(リワーク)機関を利用して回復・改善を目指す方法の2つがあります。独力で取り組むことが誤りというわけではありませんが、過去の成功事例・復職事例などを考えると、専門の復職機関(事業所・施設)を利用するほうが高い効果が期待できます。

復職を支援する事業所や施設には、さまざまなリワークプログラムが用意されています。
たとえば、復職支援事業所のニューロリワークでは、「身体が健康になってこそ、心も健康になる」という考えを基に、生活習慣を改善するプログラム(ブレインフィットネスプログラム)を提供しています。

そのひとつ、「より良い生活習慣」プログラムでは、「生活習慣日誌」を活用し、各々の生活習慣を振り返り、改善を図ることを学びます。生活習慣が乱れることでどのようなデメリットがあるのか、生活習慣が整うことでどのようなメリットがあるのかという点を、座学と個別のワークを通じて考えます。
プログラムではワークと講義がバランスよく行われるため、健康を促進させるためのインプットとアウトプットを通じて生活習慣を改善していくことができます。

この「より良い生活習慣」プログラムでは、食事・運動・睡眠こそがより良い生活習慣をかたちづくる基礎であるという考えに立ち、理想の生活スタイルについて学びます。

たとえば「食事」の項目では、朝食は自律神経のスイッチを切り替え、脳と身体を目覚めさせるために必要な1日のエネルギーを補強する役割があり、夕食は睡眠中に疲労回復や細胞修復のために必要な栄養を補給する役割があることを学びます。また、毎日同じ時間に食事を摂ることで体内時計を整え、肥満や糖尿病の発症リスクを下げることなどについても知識を深めていきます。

「運動」の項目では、筋トレによって神経細胞の生存や成長を促す脳内由来神経栄養因子が増加するといった専門的な内容にも触れつつ、運動の大切さについて分かりやすくお伝えしています。

「睡眠」に関しては、睡眠時間の短さが認知機能の低下を招くことについてデータを用いてご説明し、脳の整備や修復のために必要な取り組みを学びます。

こうした座学を通じて学んだものを基に、復職後にどのような生活習慣を維持していくかを再びワークを通じて考えます。プログラムの序盤で作成した「生活習慣日誌」と、新たに作成した「理想の生活習慣シート」を用いて、末永く健全な心と身体で過ごせるよう日々の取り組みを変えていきます。

より良い生活習慣の作り方

まとめ

うつ病などの精神疾患がきっかけで休職する人にとって、職場への復帰は大きな不安でもあり、目標でもあります。
不安なく復職するためには、休職中に必要な取り組みについて知っておくことが大切です。

これまでにみてきたように、休職期間をどのように過ごすかが復職のための大きなポイントとなります。
改善のためには、自分にアプローチする、もしくは周囲にアプローチするといういずれかの方法をとることが大切です。
初めて休職される方であれば、さまざまな面で不安を持たれることもあるかもしれません。そのため、まずは専門家に相談し、不安を払拭していきましょう。

復職支援事業所のニューロリワークでは、復職を目指す方に向けたプログラムの見学を承っています。
利用を前提としたものではなく、うつ病などの精神疾患で休職中の方であればどなたでもご見学いただけます。
ご自身に最も合った復職支援事業所を利用され、心身ともに前向きな気持ちで復職いただけることを心より願っております。

ニューロリワークの見学お申し込み

【参考文献・参考サイト】
・こころの健康情報局すまいるナビゲーター(うつ病)「【職場復帰を目指す】職場復帰の準備-本人向け-」
・アドバンテッジJOURNAL「うつ病による休職からの職場復帰—本人の不安を取り除くために必要なこととは?」
・こころの耳「[事例2-1] 職場復帰をあせらないことが良い結果を生んだうつ病の事例」
・こころの耳「[事例2-3] 職場復帰が困難なうつ病の事例」
・医療法人栄仁会宇治おうばく病院「お悩み別ガイドうつ病の方の職場復帰」
・湘南吉田クリニック「うつと職場復帰(復職)」
・弁護士法人咲くやこの花法律事務所「うつ病や適応障害で休んでいた従業員を復職させるときの正しい方法」
・一般社団法人日本作業療法士協会「うつ病などのこころの病気、会社側で気をつけることは?」
・Ability STAFFING「うつ病から復職までのステップ」
(写真素材:PIXTA)

ブレインフィットネスプログラム監修者

杉浦理砂

脳科学者、ブレインフィットネス研究所 ディレクター

2005年まで(株)東芝 研究開発センターにおいて、エレクトロニクス・マテリアルサイエンス分野の最先端の研究・開発に従事。
2006年から2008年まで米国スタンフォード大学医学部・心理学部、2009年より首都大学東京(2020年4月1日~ 「東京都立大学」に名称変更)大学院において、認知神経科学の研究に従事。脳機能イメージング、学習による脳の可塑性、脳・言語・遺伝子との関連性などに関する研究に取り組む。
2017年4月より株式会社イノベイジ ニューロサイエンスラボ ディレクターに就任。
2020年2月より、インクルード株式会社 ブレインフィットネス研究所ディレクターに就任。

東京都立大学特任准教授(現任)。工学博士(応用物理)。「ブレインフィットネスバイブル 脳が冴え続ける最強メソッド」著者

※2020年2月、株式会社イノベイジがインクルード株式会社に社名変更
※2020年2月、インクルード株式会社が研究所を設立

記事監修者

古川美佳

保健師/産業カウンセラー
群馬大学医学部保健学科卒。群馬県生まれ。

家族の健康問題に幼少期より関わってきた経験から予防医学に興味を持つ。
医療機関での特定健診・特定保健指導立ち上げ等の経験を活かし、NTT西日本㈱健康管理センター、㈱タニタヘルスリンクにて企業・自治体における疾病予防からメンタル支援まで幅広く健康づくりプロジェクトに携わり、スキル向上に努める。自身の心身バランスを崩し、家族、治療者、周囲のサポートを受けた経験から、自分と人生について見つめ直す。

出産を機に、子育て女性を支援する不動産ベンチャー企業で企画営業業務に従事する中で、働く人のサポートをしたいという気持ちが強くなり、現職に至る。
理念は「他者貢献」。

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