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うつ病 就職

うつ病になると就活はできない? 一歩ずつ前に踏み出すためには

うつ病は、気分の落ち込みややる気が出ないといった気持ちの面での症状だけでなく、不眠や慢性的な疲労感、倦怠感など身体への症状が現れることもあります。

うつ病を患うと、就職活動を行う際に大きな苦労を伴うことから、「就活ができないのでは?」「こんな体調で就活を続けられるのか?」と悩む方も少なくありません、

しかし、うつ病を患っていても適切な準備と正しい手順を踏むことで、就職活動を進めていくことが可能です。

ここでは、うつ病を患っていて「就活ができないのではないか?」との不安を抱えている方に向けて、どのような取り組みが大切であるかという点について詳しくみていきます。(うつ病からの就職活動・復職活動を目指すなら → ニューロリワークの資料請求

「うつ病になると、就活はできない」は本当?

うつ病
うつ病の診断を受けると、「就職や転職の活動を進めていくことは難しい」と考える方は少なくありません。たしかに、うつ病の診断を受けていない方と比較をすると難しい部分があるといえます。

就職活動を行う際は、企業の求人を探し、説明会などに参加したり企業に赴いて面接を受ける必要があります。この点、うつ病の症状が見られる場合は、公共交通機関を利用した外出や人と会うことへの不安などから、さまざまな制限が発生してしまうことが考えられます。具体的には、面接などで十分な受け答えができず、上手くいかないケースなどが想定されます。

現在はオンライン面接やインターネット上での求人紹介サイトなども増えてきており、直接外に出なくても就職活動を行うことが可能になっているものの、就職活動の最終的な目的は「面接に通過すること」ではなく、採用後に安定した就労を実現することです。そのため、外出できるだけでなく、勤務先で一定のパフォーマンスを発揮できる状態になっていなければ、せっかく就職活動を行ってもその先に繋がらないという点に注意が必要です。

こう考えると、「うつ病になると就活はできない?」といった疑問は、「採用」「合格」といった観点だけでなく、入社後のパフォーマンスや成果という観点からその答えをみつける必要があるといえます。(関連記事:うつ病などのメンタル不調になると難しくなる4つのこととその対策

大切なのは、心身の不調を回復させてから就活をすること

心身の不調
うつ病を患った際の就活の目標が「安定した就労」にあることを考えると、どのような観点に注意して就活を行うことが重要であるかがみえてきます。すなわち、うつ病の診断を受けた場合は、まずはその事実を自身で受け止め、必要な休養を取ることが最初の一歩となります。

現代社会では、うつ病は決してめずらしい疾患ではありません。2017年時点でうつ病の患者は120万人を超えており、診断を受けていない方も含めると、その数はさらに増えることが予想されます。こうした観点からも、うつ病は特別な疾患ではなく、誰もがかかりうるものであるといえます。

うつ病などの精神疾患を患うことで、働けなくなることや社会との距離が生じてしまうことで不安に感じることもありますが、心身の不調は「休養が必要」というサインだと考えることが大切です。そのサインを無視して活動を続けてしてしまうと、心身に大きな負担がかかり、結果としてさらなる悪化を招いてしまう危険性があります。そうなると、いっそうの療養が必要となり、就職活動や安定した就労にさらなる時間を要してしまう可能性も考えられます。

そのため、まずはしっかりと休養し、回復傾向がみられた場合に、精神科やクリニックの先生と相談しながら就職活動に取り掛かることが大切です。

うつ病から就活を目指すなら、どうすればいい?

うつ病から就活を目指す
これまでに見てきたように、うつ病による休職・離職後は休養が重要となります。休養し、症状に回復の兆しがみえると復職や就職活動が可能になりますが、活動を行うことで再び症状が現れるというケースも多くあります。

また、休養中も「このまま休んでいてよいのか?」「この先どうなるのか?」などを考えて不安を感じられる方も多いかもしれません。こうした不安は、今後の見通しが立たないことによる不安や、再発の可能性に対する不安から生じることが多いようです。

うつ病などの精神疾患は、誰かに相談することに対して抵抗感があることから、フランクに相談できず、一人で抱えてしまうというケースも多くみられます。その結果、悩みごとの解決や不安の解消ができず、就職活動ができなくなってしまうこともあります。

こうした悩みを持つ方に推奨されているのが、就活を行う上で支援を受けられる施設の利用です。利用できる施設の例としては、精神疾患などを患っている方の就労や復職を支援する「就労移行支援事業所」や「自立訓練(生活訓練)事業所」があります。(自立訓練事業所・就労移行支援事業所を運営するニューロリワークの資料請求はコチラ

「就労移行支援事業所」「自立訓練(生活訓練)事業所」とは?

事業所
「就労移行支援事業所」は、障害のある方の社会参加をサポートするために制定された「障害者総合支援法」に基づいて運営されている、通所型の福祉サービスです。一般企業への就職を目指す方に向けて、主に「職業訓練の提供」と「就職活動の支援」によって就職および就職後の職場定着を実現できるようサポートを行います。

「障害のある方が利用する福祉サービス」という言葉からは「障害者=障害者手帳がある方」や「重たい症状や障害のある方」というイメージが強く持たれがちですが、実際に施設・事業所を利用されている方は、必ずしも障害認定を受けている方や障がい者手帳を所持している方だけではありません。うつ病などの精神疾患からの就職を目指すための就労移行支援事業所は、医師の診断を受けている方や自立支援医療制度を使用されているのであれば利用の対象となります。軽症状の方でも医師の診断があれば利用ができるというのが特徴です。

利用期間は最大で2年間で、その間に心身の体調が回復し、就職・復職を実現すれば事業所の利用の終了となります。症状や目標などにもよりますが、一般的には6ヶ月~1年半程度で就職・復職される方が多くなっています。

就労移行支援事業所は福祉サービスの中でも施設数が多く、厚生労働省「令和元年社会福祉施設等調査の概況」によると、2019年時点で全国に3,000以上の事業所があるとされています。

事業所によって注力しているプログラムや訓練内容には違いがあり、資格の取得に特化した事業所や生活習慣の改善に特化した事業所、または個別の学習に特化した事業所など、さまざまなタイプの事業所があります。自身の悩みや課題解決に繋がる事業所を探すのが大きなポイントのひとつです。

なお、就職を目指す際に利用できる福祉サービスとしては、就労移行支援事業所とは別に、「自立訓練(生活訓練)事業所」があります。自立訓練(生活訓練)事業所は、就労移行支援事業所と同様に障害者総合支援法に基づく通所型のサービスです。日常生活で課題を感じている方や、就労への大きな不安から就職までのステップを緩やかに進めていきたい方などを対象としています。

上述したように、就労移行支援事業所の利用期間は最大で2年間となっています。そのため、健康状態や症状に特に大きな不安がある場合は、まずは自立訓練(生活訓練)事業所で体調や生活リズムを整えてから就労移行支援事業所の利用に進んだり、または以前に就労移行支援事業所利用し、利用期間の2年間を経過してしまった場合の新たな進路として自立訓練(生活訓練)事業所を利用することも可能です。

自立訓練(生活訓練)事業所にも2年間という利用制限がありますが、就労移行支援事業所の利用期間とは合算されないため、それぞれの事業所で最大2年間ずつ、計4年間の利用が可能です。(関連記事:自立訓練(生活訓練)事業所が目指す自立とは?

自分に合った事業所を見つけるためには?

ネットで検索
自分に合った就労移行支援事業所を見つけるためには、インターネットでの検索や主治医への相談が第一歩です。主治医がいない場合や、尋ねても「分からない」という場合は、インターネットでの検索がおすすめです。「就労移行支援」と検索すると、さまざまな就労移行支援事業所の情報を確認することができます。ホームページでの情報を基にいくつかの事業所に絞った後は、事業所の見学や体験実習などを通じて具体的なプログラムやスタッフの人柄などを確認するとよいでしょう。

うつ病からの就活を成功させるために重要なポイント

就活を成功させるポイント
これまでに見てきたように、うつ病からの就労を実現するための方法のひとつとして就労移行支援事業所や自立訓練(生活訓練)事業所の利用が挙げられます。

以下では、こうした事業所の利用がどのような点で就活を成功に導くかについて詳しくみていきます。

①生活リズムの改善

多くの就労移行支援事業所や自立訓練(生活訓練)事業所では、うつ病などが原因となって崩れた生活リズムの改善を目指します。

うつ病で休養する場合、自宅以外での活動量が少なくなる傾向があります。就業しているときと比べて予定が少なくなることから、つい夜更かしをしたり寝すぎてしまったりと、生活習慣が乱れてしまいがちです。この点、就労移行支援事業所や自立訓練(生活訓練)事業所を利用することで、毎日のように決まった時間に決まった場所に訪れる必要があるため、自然と生活リズムが形成されやすくなります。また、事業所では主に朝から夕方にかけて就労や復職を目指す訓練プログラムを行うため、一定の活動量も維持することができます。

利用開始時は、すぐに就職活動などの負担の大きな活動を行うのではなく、自身のペースに合わせた活動から始まります。そのため、「まだまだ就活ができない」といった方でも負担なく就労を目指すことができます。

事業所の利用を通じて活動量が増えることで、次第に体力も回復することが期待できます。就活を成功させ、無事に就職した方からは、「こんなに体力が無いとは思わなかった」や「就活は思った以上に体力を消耗する」という声が挙がることも少なくありません。このことから、うつ病からの就労には生活リズムの改善がいかに重要であるかが分かります。

②専門スタッフへの相談

事業所の利用を迷っている方からは、「就職したいけれど、何から始めていいか分からない」「働くためには何が必要なのか」「就職できないと思うと不安になる」といった声も多く聞かれます。

この点、事業所を利用することのメリットとして、専門スタッフへの相談やサポートを受けることが可能という点が挙げられます。また、自身と同じ境遇で悩んでいる方と共に、同じ目標を持って取り組めるという点も大きなメリットのひとつです。同じ境遇で悩んでいる方も多いことから、同じ悩みゆえの共感や、乗り越えるための取り組みのヒントが得られることもあります。

就職に不安がある場合でも、スタッフとともに計画を立てながら目指すことができるため、一人で就職活動を行うよりも安心して進められるのが大きな特徴です。また、事業所を活用することで就労・復職後に症状の再発などが起きにくいという傾向もみられます。

③自己理解やスキルの修得

事業所を利用することで、自己理解や就労後に必要なスキルの準備ができるという点も利点として挙げられます。どのようなときに不安を感じやすいかなどの自己分析をはじめ、就労後にうつ病の症状が現れた際のセルフケアやストレスへの対処法、または働くために必要なスキルの習得、さらには自身の適職や働きやすい環境などの整理など、就活に向けた準備に加えて就労後に安定して働くための下地を身に付けます。

うつ病から、就活までの一歩を踏み出すために大切なこと


うつ病を患うと、目の前が真っ暗になったり「これからどうすればいいのか」「離職したが就活ができない」といった気持ちや不安になる方も決して少なくありません。また、「これからのことなんて全く考えられない」という方もいるかもしれません。

うつ病からの就活を考える上で、その苦労や難しさ、焦りや不安などは、当事者でなければ分からないことも多くあります。こうした理由から相談できず、一人で抱えてしまうことで、次の一歩を生み出すことに時間がかかってしまうことも考えられます。

うつ病からの就活の第一歩は、何よりもまずは休養をしっかりとることです。そして、さらなる一歩を進むためには相談相手を見つけることが大切です。家族や友人、パートナー、メンタルクリニックの医師や就労移行支援事業所のスタッフなど、悩みを相談し、解決策を共に考えられる相手を見つけることが、就活・就職のための大きな一歩となります。

うつ病からの就活をお考えなら、お気軽にご相談ください

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自立訓練事業所・就労移行支援事業所を運営するニューロリワークでは、うつ病などが原因で生活習慣が乱れた方が離職・休職からの就労・復職を目指すためのサポートを行っています。

・あらためて就活を進めていきたいが、生活習慣が整わない
・どういった働き方が自分に合っているかを考えたい
・うつ病になった原因を分析し、再発が起こらないような働き方をしていきたい
・自分に合った働き方に、どんな選択肢があるのかを知りたい
など、うつ病からの就活に向けた様々な悩みを伺いながら、幅広いプログラムを基にひとりひとりにあった訓練方法を提案いたします。

最初の大きな一歩として、まずはお近くの事業所の見学や体験実習がおすすめです。(就労移行支援事業所・自立訓練事業所を運営するニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから

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