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カウンセリングの効果とは?意味や種類、効果的な受け方を解説

「最近なんだか心が疲れているかも」「誰かに話を聞いてもらいたいけど、カウンセリングって本当に効果があるの?」そんな疑問をお持ちではありませんか。カウンセリングは決して特別な人だけのものではなく、日常の悩みを整理し、より良い生活を送るための身近なサポートです。この記事では、カウンセリングがどのような効果をもたらすのか、そしてその効果を最大限に引き出すための方法について、わかりやすく解説していきます。

カウンセリングとは?悩みを解決に導くための対話

カウンセリングの概要

カウンセリングは、一般的に心理学の専門知識を持つカウンセラーとの対話を通じて、相談者が自分の考えを整理し、新たな気づきを得るためのサポートを受けることを指します。カウンセラーが一方的にアドバイスを与えるのではなく、相談者の話に耳を傾け、受容的な姿勢で接することで、相談者自身が問題解決への道筋を見つけていくお手伝いをします。

カウンセリングの目的は、大きく2つに分けられます。1つ目は、心の病気やストレス状態に陥っているときに、その緩和を目指すことです。カウンセラーは相談者の悩みや不安を受け止めながら、不適応の原因となる問題を解決するための支援を行います。2つ目は、日常生活に大きな問題はないものの、自分らしい生き方ができていないと感じるときに、より充実した人生の模索を支援していくことです。対話を通じて新たな視点を得ることで、行動を変えるきっかけが生まれることもあります。

なお、カウンセリングとは別に心理療法という言葉を耳にすることがありますが、心理療法は認知行動療法や精神分析的心理療法といった、より専門性の高い技法を指すことがあります。心理療法は医療的な治療技法を含むことがあり、カウンセリングと重なる部分はありますが、必ずしも同一ではありません。しかし、どちらも心理学的なアプローチによって相談者を支援するという点では共通しているため、初めてカウンセリングを受ける際は2つの違いを難しく考えすぎる必要はありません。重要なのは、自分に合った支援を受けることです。

カウンセリングによって期待できる主な効果

カウンセリングの効果

カウンセリングを受けることで、さまざまな効果が期待できます。主な効果として、以下のようなものが期待できます。

  • 話を専門家に聞いてもらうことによる安心感が得られる

カウンセラーは否定や評価をせず、受容的な姿勢で話を聞くことも多いため、「自分のことをわかってもらえた」という安心感を得ることができます。家族や友人には言えない悩みも、専門家になら打ち明けやすいと感じる方も多いでしょう。話すことで肩の荷が下り、心が軽くなる効果が期待できます。

  • 客観的な視点を得ることで、問題を整理しやすくなる

自分一人では混乱していた考えも、カウンセラーとの対話を通じて客観視できるようになります。それまで見えなかった問題の本質や、解決への糸口が見つかることもあります。頭や心の中を整理することで、次のステップへ進む準備が整います。

  • 自分の考え方の癖や長所など、自己理解が深まる

カウンセリングを通じて、自分でも気づいていなかった考え方の癖や行動パターン、そして思いもよらなかった長所に気づく場合があります。自己理解が深まることで、より良い選択ができるようになり、前向きな気持ちで日々を過ごせるようになります。

  • ストレスとの適切な付き合い方が身に付く

どのような場面でストレスを感じるのか、なぜストレスに感じるのかを分析し、対処法を見つけることができます。カウンセラーとの対話から得たヒントをもとに、自分なりのストレス対処法を確立することで、同じような状況に直面しても適切に対応できるようになります。

  • 対人関係を円滑にするヒントが見つかる

配偶者や家族、友人、同僚との関係で悩んでいる場合も、カウンセリングが役立ちます。自分の言動を客観的に振り返り、コミュニケーションの取り方を見直すことで、より良い人間関係を築くためのヒントが得られます。

  • トラウマのケアや症状の緩和につながる

過去の傷つき体験によるトラウマや、適応障害、不安障害などの症状に苦しんでいる場合、専門的なカウンセリングによって緩和につながることがあります。また、専門的な心理療法を併用することで、症状の改善が期待できる場合もあります。

これらの効果は相談内容によって異なりますが、いずれも悩みの解決や生き方の指針を得る助けになることが期待できます。また、カウンセリングは病気の有無にかかわらず、日常の些細な悩みでも気軽に利用できるものです。「こんなことで相談していいのかな」と迷うことはありません。誰かに話を聞いてほしいと感じたときは、気軽に活用してみてください。

自分に合ったカウンセリングの受け方と種類

カウンセリングの種類

カウンセリングの受け方には、対面、オンライン、電話などさまざまな形態があります。それぞれにメリット・デメリットがあるため、自分の状況や好みに合わせて選ぶことが大切です。

形態 メリット デメリット
対面 ・カウンセラーの表情や雰囲気を直接感じ取れる
・非言語的コミュニケーションを通じて深い信頼関係を築きやすい
・集中して話に臨める環境が整っている
・移動時間や交通費がかかる場合がある
・予約の時間に合わせて外出する必要がある
・地域によってはカウンセラーの選択肢が限られる
オンライン ・自宅など慣れた場所から受けられる
・移動時間が不要で時間を有効活用できる
・地域を問わず幅広いカウンセラーから選べる
・インターネット環境に左右される
・プライバシーを確保できる場所が必要
・画面越しのため、細かな表情が読み取りにくい場合がある
電話 ・顔を見られずに話せるため、緊張しにくい
・場所を選ばず相談できる
・匿名性が高く、話しづらい内容も打ち明けやすい
・視覚的な情報が得られない
・声だけのコミュニケーションに慣れが必要
・周囲の音が気になる場合がある

上記以外にも、最近ではメール相談やチャット相談なども一般的になっています。

また、受ける人数によって、個人カウンセリング、カップルカウンセリング、グループカウンセリングといった種類があります。個人的な悩みを深く掘り下げたい場合は個人カウンセリング、パートナーとの関係改善を図りたい場合はカップルカウンセリング、同じような悩みを持つ人と共有したい場合はグループカウンセリングというように、相談内容に応じて最適な方法を選ぶことができます。

カウンセリングの効果を高めるための3つのポイント

カウンセリングのポイント

カウンセリングの効果をより高めるためには、ただ受け身で参加するのではなく、能動的に関わる姿勢が重要です。ここでは、受ける側が意識できる3つのポイントをご紹介します。これらを実践することで、自己理解を深め、問題解決に向けた歩みをより確かなものにすることができます。

ポイント1:事前に相談内容を整理する

限られたカウンセリング時間を有効に活用するため、話したいことや悩んでいることを事前にメモしておくことをおすすめします。頭の中だけで考えていると、いざカウンセリングが始まったときに「何から話せばいいのか」と迷ってしまうことがあります。紙やノートに書き出すことで、自分の考えを客観視でき、問題点が明確になるというメリットがあります。

整理の仕方は自由ですが、たとえば「最も話したいこと」「その背景にある出来事」「現在の気持ち」といった項目に分けて書き出してみるとよいでしょう。このメモは、カウンセラーに自分の状況を的確に伝えるための助けになるだけでなく、書いているうちに自分の中で整理がつくこともあります。

ポイント2:正直な気持ちで対話に臨む

カウンセラーは相談者の味方であり、否定や評価をせずに話を受け止めてくれる存在です。そのため、うまく話そうとする必要はありません。感じていることや考えていることを、そのまま正直に話すことが、問題解決の糸口になります。

「こんなことを言ったら変に思われるかも」という心配は無用です。カウンセラーはさまざまな相談を受けてきた専門家であり、どんな話も真摯に受け止めてくれます。家族や友人には話しにくい内容でも、守秘義務のあるカウンセラーになら安心して打ち明けることができるでしょう。時には涙が出てしまうこともあるかもしれませんが、それも自然な感情の表出として受け入れられます。

ポイント3:セッション後に内容を振り返る

カウンセリングが終わった後、その日のうちに話した内容や、そのとき感じたこと、得られた気づきなどを記録しておくことをおすすめします。時間が経つと記憶が薄れてしまうため、できるだけ早いタイミングで振り返ることが大切です。

振り返りを通じて、自分自身の変化や新たな課題がより明確になります。「今日はこんなことに気づいた」「次回はこの点について相談してみよう」といった発見が、次のステップへ進むためのきっかけになるでしょう。また、振り返りから生まれた新たな疑問や考えを次回のカウンセリングで相談することで、対話がさらに深まり、より効果的なカウンセリングにつながります。

カウンセリングを受ける前に知っておきたい注意点

カウンセリングの注意点

カウンセリングは魔法ではなく、相談者とカウンセラーの共同作業です。事前に注意点を理解しておくことで、ミスマッチを防ぎ、より有意義な時間にすることができます。また、カウンセリングへの過度な期待や早期の断念を防ぐことにもつながります。

専門性や実績を確認してカウンセラーを選ぶ

カウンセラーの資格にはさまざまなものがあるため、選ぶ際の目安として「公認心理師」や「臨床心理士」など、専門性の高い資格の有無を確認することをおすすめします。これらの資格保持者は、大学院での専門教育や厳しい試験を経て認定されており、高い専門知識と技術を有しています。また、資格の有無だけでなく、実務経験や専門分野も併せて確認すると安心です。

カウンセラーの実績や専門分野を確認し、自分の相談内容と合っているかを見極めることも大切です。たとえば、トラウマケアを希望する場合は、その分野に特化した訓練を受けているカウンセラーを選ぶとよいでしょう。カウンセラーとの相性も重要な要素であるため、多くの施設で提供されている初回相談や無料相談を利用して、信頼できる相手かどうかを確認することも有効な方法です。

医療機関での治療が優先される場合も

心身の状態によっては、カウンセリングよりも先に精神科や心療内科など医療機関での治療が必要なケースがあります。特にうつ状態が強い場合は、対話によって自分を責めたり、悪い方向に考えてしまったりする可能性があるため、まずは薬物療法などで症状を安定させることが優先されます。

身体的な症状が強く出ている場合や、日常生活に支障をきたしているような状態では、医師の診断と治療を受けることが第一です。カウンセラーも専門的な判断から、医療機関の受診をすすめることがあります。すでに医療機関に通院している場合は、カウンセリングを受ける前に主治医に相談するとよいでしょう。治療と並行してカウンセリングを受けることで、より効果的な回復が期待できる場合もあります。

一人で悩まず専門家への相談を検討しよう

仕事のプレッシャー、家庭内の問題、人間関係の悩みなど、日常生活を送る中で誰もが何かしらの悩みを抱えているものです。そんな悩みが一人では抱えきれなくなったとき、専門家の力を借りることは決して恥ずかしいことではありません。むしろ、自分自身を大切にする賢明な選択といえるでしょう。

カウンセリングは、心のメンテナンスや思考の整理に役立つだけでなく、うつ病などの深刻な不調を未然に防ぐことにもつながる可能性があります。気分が落ち込んだり、誰かに話を聞いてほしくなったりしたときは、気軽にカウンセリングという選択肢を検討してみてください。

こころの不調が原因で休職・離職し、復職や再就職を目指す方々にとって、心理的な支援は回復への重要な一歩となります。ニューロリワークでは、うつ病や適応障害などで休職中や離職中の方を対象に、専門スタッフによる心理的サポートを含む包括的な復職・再就職支援プログラムを提供しています。一人ひとりの状況に合わせた個別のプログラムで、安心して職場復帰を目指すことができます。心の健康を取り戻し、自信を持って新たな一歩を踏み出すために、専門的な支援の活用も選択肢の一つとして考えてみてはいかがでしょうか。

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