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休職 リワーク プログラム

「精神的に弱い・きつい」という方は、休職時にリワークプログラムという選択肢も。

仕事をする上で、「精神的に弱い」と考えることや「精神的にきつい」と感じることもあるかもしれません。こうした場合、無理をせずに休養をとることも選択肢のひとつです。自身が抱える課題や問題は、後送りにせずに向き合って解消していくことが大切です。

精神的な弱さは、工夫次第で改善や克服が可能です。ここでは、精神的に弱い、またはきついことが理由で仕事の休職や退職を考えている方に向けて、その改善方法などについてみていきます。精神的に強くなる方法を押さえておくことで、ストレスなく仕事に取り組めるようになるかもしれません。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

精神的に弱い人の特徴や原因

精神的に弱い人の特徴や原因
精神的に弱い人の特徴として挙げられるのは、もっぱら物事を悲観的に捉えがちであるという点です。たとえば職場で上司から仕事を依頼された際、「上司が面倒だから押しつけてきた」と考えてしまうようなケースがそれに該当します。これに対して精神的に強い人であれば、「上司から期待されているから任された」とプラスに考えます。また、精神的に弱い人であれば「ミスをしたらどうしよう」「間違えると怒られる」といったように、常に悪い事態を想定して仕事に取組みがちです。こうした思考は知らず知らずのうちに心身に負荷をかけ、結果的に失敗をするという悪循環をもたらします。

また、自分に自信を持てない場合、しばしば他人を貶める発言や行動をとるケースもみられます。これは、他人を貶めることで相対的に自身の立場を高めようとする意識が働いているからかもしれません。
「他者に迷惑をかけないが、公私ともに目標や夢中になれることがない」というケースも、物事を悲観的に考える傾向が強い人にみられるといわれています。また、不規則な生活が続く場合や自身の能力を高める努力を避ける人なども、精神的に弱い面が多いと考えられています。

「精神的に弱い人」はどうすればいい?

「精神的に弱い人」はどうすればいい?
精神的な弱さは、後天的に改善が可能な部分も多くあります。たとえば、悩む時間が長いのであればその時間を活用し、常に前に進むためのスキルアップに用いるなどの対策があります。自身の能力が高まれば、それに伴ってストレスへの対処も上達するかもしれません。また、仕事や私生活などで夢中になれることを見つけ、時間を忘れて取り組める環境に身を置くことも大切です。一日一日が自身の人生の大きな目標を達成するための大切な時間と位置付け、目の前の事柄に打ち込むことが、心に負荷をかけないセルフケアのひとつとなります。

組織人や社会人としての「評価」という観点から考えるのであれば、他者からの評価を過度に受け止めることなく、自己評価の中で日々を過ごすということも大切です。他者からの評価はその人の主観に留まることも多く、一喜一憂しすぎるとそれに振り回されてしまいます。そのため、周囲の目や評価が自身にとって大きなストレスになるのであれば、ひとまず他者は気にせず、自身のペースで過ごすことも重要です。

上述したような方法でも「自信が持てない」「精神的な負担がなくならない」という場合は、カウンセラーや医療機関に相談することも大切です。場合によっては休職を勧められることもありますが、その場合は自宅での療養だけでなく、復職を目指すリワーク施設を利用すると良いかもしれません。

休職から復職するための支援

休職から復職するための支援
休職期間を有意義なものにできるよう、リワークプログラムを提供している施設や機関を活用するという選択肢があります。リワーク施設の「ニューロリワーク」もそのひとつで、脳と身体の健康を目指す「ブレインフィットネスプログラム」をはじめ、ビジネススキルやコミュニケーションスキル、PCスキルなどを磨くプログラムを提供しています。

たとえば「考える力を鍛えよう」プログラムでは、その名のとおり考える力を鍛えることを目的とした座学やワークをおこないます。
近年、インターネットによる情報検索の発達から、人の行動様式は「考える」から「調べる」に変化しているといわれています。そのため、次第に「考える力」が衰えてきている傾向が示唆されています。これからの社会で必要となるのは、情報を選別して付加価値をつけていくことや、自分で新しい知識を生み出していく創造的な「考える力」です。考える力を鍛えることで問題解決に対する考えに論理的な向き合い方が可能となり、ビジネスの中で新しいアイデアを創造していくことが可能となります。

「考える力を鍛えよう」プログラムでは、「地頭力」とは何かについて知り、地頭力を鍛えるにはどうすればよいかについて学びます。また、プログラム中のワークでは「フェルミ推定問題」にも挑戦します。

地頭力とは、いったいどのような能力なのでしょうか。一般的に、「頭のいい人」について考える際、厳密な定義が用いられることはあまりありません。そこで、このプログラムでは「頭の良さ」をわかりやすく「1.知識が豊富で多くの物事を知っている記憶力」、「2.対人感性が高く、人の気持ちを瞬時に考えて対処できる対人感性力」、「3.未知の領域において問題解決や環境変化に対応できる地頭力」の3つに分類して考えます。
3つの知的能力の特徴
これら3つの「頭の良さ」は、まさに“似て非なるもの”といえます。記憶力があればクイズ王などの職業に向いていますが、その能力だけではコメディアンや司会者、または数学者やプロ棋士になるのは難しいといえます。また、対人関係力はさまざまな人間関係の中で身に付けられるものですが、記憶力は座学や勉強を通じて、そして地頭力は単なる座学や勉強ではない特別な訓練や環境が必要です。地頭力は汎用性が高く機械による代替が利きにくいという点で、やはり記憶力とは大きく異なるといえるでしょう。

地頭力の構成は、原動力となる知的好奇心と、攻めの直観力と守りの論理思考力がベースにあります。その上で、単純に考える抽象化思考力、全体から考えるフレームワーク思考力、結論から考える仮説思考力の3つが求められます。
地頭力の構成
単純に考える「抽象化思考」は、物事を全体から見ることで部分的に起こる個人の思い込みや思考の偏りを排除する役割を果たします。この思考力の利点は、応用範囲を広げられる点にあります。いわゆる「一を聞いて十を知る」というように、物事を抽象化して考えるため、見聞きしたこと以上のものを頭の中に描き、判断要素にすることが可能です。

全体から考える「フレームワーク思考」では、単純に考えることで意思統一や知識の応用、新しいアイデアの創造を図ります。いわゆる「思い込みの排除」を得意とする思考パターンで、コミュニケーションによる誤解の最小化や、ゼロベース思考の加速化が期待できる思考法です。

結論から考える「仮説思考」は、最終目標を意識することで目的まで最も効果的な方法にたどり着くことを可能とします。最初に仮説を立て、その仮説を検証します。ときおり、必要に応じて仮説を修正していくことで、ムダを押さえて短距離で結論に到達できるようになります。

上述のように、「頭の良さ」にはさまざまな種類があります。それゆえ、得られるメリットや実現できる結果もさまざまです。

「考える力を鍛えよう」プログラムでは、他にも思考力を高めるためにフェルミ推定を用いたワークも実施しています。フェルミ推定とは、実際に調査するのが難しいようなとらえどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することを指します。たとえば、「日本国内にある電信柱の数は?」「電話ボックスにテニスボールはいくつ入るか?」といった、一見すると答えが出せないような難題に対して回答を導き出す場合に用いられます。

フェルミ推定は、一般的に以下の流れでおこないます。

【1.前提確認】
「電信柱」や「テニスボール」の定義に基づき、数える対象を明確にします。【2.アプローチ設定】
計算式に必要となるベースを明確にします。電信柱の例でいえば、日本国内の面積や電信柱を必要としている戸数、施設数などです。【3.モデル化】
仮の計算モデルをつくります。たとえば日本の総人口と一家庭当たりの家族数から住宅数を求め、さらに労働者の数から会社の数、消費者の数から商業施設数などを仮定します。ここで設定する数値は仮のものなので、必ずしも正しいものである必要はありません。フェルミ推定のポイントは、正解かどうかではなく論理的な思考ができるかどうかにあります。【4.計算実行】
これまでに揃えた条件をもとに、計算をおこないます。フェルミ推定は完全に正確な数字を求めることが目的でないため、概数に直した計算でも問題ありません。たとえば、日本国内の建物の数が5,500万棟で、一棟当たりの居住者が2.2人の場合は、「6,000万棟×2人」として算出しても問題ありません。重要なのは、どのような過程で答えを導き出したかという点です。【5.現実性検証】
この段階では、自身が設定した計算式や答えの正しさを確認します。あまりに大きな数値になった場合は、前提条件や数式を見直してあらためて考え直します。

こうしたフェルミ推定により、「不確実な情報から、おおよその正解を導く」という能力を養うことができます。仕事や私生活の中では、正確な情報を得られないままに決断や判断を下すことが求められるケースも多くあります。そのような場合に、高い思考力を持つことで問題や課題の解決に役立てることが可能です。こうした能力はまさに、過度な負担やストレスを解消するために必要な能力かもしれません。

まとめ

まとめ
「精神的に弱い」「精神的につらい」と考えることは、日々の生活の中でもしばしばみられます。しかし、こうした弱さやつらさは、日常の取り組みによって解消させることも可能です。また、自身の努力だけで改善が難しい場合は、周囲の人たちに相談することも視野にいれるとよいでしょう。

精神的に負担を抱えて休職に至った場合には、リワーク施設で復職を目指すというのも選択肢のひとつです。リワーク施設のニューロリワークでは、復職を目指すためのプログラムを提供しています。見学も可能ですので、ご興味のある方はご検討ください。プログラムを通じて復職を果たし、再び前向きに職務に取り組まれることを心より願っております。(休職や復職に関するご相談はコチラから

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【参考文献・参考サイト】

・ヘルスUP 日経Goody 30+「医師が明かす ストレスに強い人、弱い人の決定的違い」
・東洋経済「産業医が見た「ストレスに弱い人」の決定的要因」
・DIAMONDonline「「うつ」は心の弱い人がかかるもの?」
(写真素材:PIXTA・photoAC)