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休職 うつ病 メンタル不調

うつ病やメンタル不調で休職
元の職場に復帰・復職できるか不安なときは、どう過ごせばいい?

休職している方やこれから休職する方が復職のことを考えるとき、いろいろな不安が浮かぶかもしれません。たとえば、「復帰しても居場所がないのではないか」「休職した(する)なんて迷惑だと思われているかもしれない」「休職中に生活リズムが崩れてしまって元通り働ける自信がない」など、悩みは人それぞれです。

そんなときは自分一人で無理をせず、適切な支援を受けることが大切です。たとえば、リワーク(復職)施設で不安の原因をひとつひとつ見つめ直すことで、不安の解消や軽減につながります。相談によって職場やご自身の心身に関する不安が軽くなることで、安心して復帰でき、その後も安定して働くことが期待できます。

ここでは、休職中に関するさまざまな不安に対して、その対処法についてご紹介します。不安をゼロにするのは難しいかもしれませんが、多様な取り組みを通じて復職への不安を乗りこえていくことが大切です。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

そもそも、復職が不安になる理由は何か?

復職に不安を感じる原因は何でしょうか。いくつかの要素が重なって不安の原因がわかりにくくなっていたり、不安に押しつぶされそうで原因を考えたくないという方もいるかもしれません。

不安の原因によって、取るべき対処法は異なります。そのため、まずは不安の原因をつきとめることが安心できる復職への第一歩となります。

特にうつ病などのメンタル不調に陥る方は責任感が強く、不安を一人で抱え込んでしまいがちです。こうした不安の原因に一人で向き合うのは非常につらいものです。問題を客観的に考えるためにも一人で解決しようとせず、リワーク施設などで相談することが大切です。

復職への不安は、休職の原因と深く関わっている場合も多くあります。よって以下では、職場環境への不安や自分の状態についての不安、そして解消策を見ていきます。

不安の原因1.職場の環境が変わっていない

あらためて考える「うつ病」

復職が不安になる原因のひとつとして考えられるのは、「休職の原因となった職場環境に変化がない」という点です。たとえば、休職した原因が「上司からパワハラを受けた」「同僚に悪口を言われた」「反抗的な態度をとる部下がいた」といった職場の人間関係にあった場合などが考えられます。

解決策の例としては、相手の言葉や態度の受け止め方を変える工夫をしたり、コミュニケーション能力を伸ばす訓練をしたり、休職中の時間を利用したりすることで不安に対処できることもあります。しかし、自分でそういった対処をしたとしても、休職のきっかけとなった人物がいる職場への復帰への不安はなくならないかもしれません。その場合は、人事担当者などと相談して職場の環境を変えるということも必要です。

休職原因が「いつも深夜まで残業させられた」「年齢・性別などで不当な扱いを受けた」といった雇用・労働環境にある場合は、もしかすると休職したことで一時的に精神的・身体的な健康状態は元に戻るかもしれません。しかし、こちらも職場の環境が変わっていないのであれば、復帰に不安が残ります。

不安の原因2.心身の準備が整っていない

復職が不安になる原因のひとつは上述のように「職場環境が変わっていない」という点ですが、もうひとつの原因としては自身の心身の準備が整っていないという点が挙げられます。

職場環境はいわば「外的要因」ですが、自身の心身の準備に関してはいわば「内的要因」と位置付けることができます。不安の原因が外的要因なのか内的要因になるかを明確にすることで、解決策も導きやすくなります。

体力や精神面で不調を感じている場合、そのままの状態で復職するのは不安が残ります。安心して復職するためには、不安の原因を見極めることが大切です。原因を把握しやすいように、身体面と精神面に大別して考えてみるとよいでしょう。

身体面に不安があるケース

休職期間中、「生活リズムが乱れた」「体調を崩しやすくなった」「体力が落ちた」といった身体面の不安を解消する場合、たとえば「毎朝、決まった時間に起きる」「通勤時間と同じ電車に乗る」「机に向かって作業を行う」「軽い運動に取り組む」といった対応策があります。

健康に良い生活習慣は復職の基礎となりますが、休職中は通勤する必要がないため生活リズムも乱れがちです。自力での対策(いわゆるセルフリワーク)という選択肢もありますが、セルフリワークでは遅刻や欠勤の報告をする必要がないなど、復帰後の勤務と同程度の負荷をかけるのは難しいかもしれません。

うつ病や不眠症状がある場合は、朝に抑うつ的な気分が強くなったり、起きるのがつらかったりするものです。そのような症状から、朝起きられずに自分で決めたスケジュールで行動できなかった場合は、「また起きられなかった」「スケジュールを守れなかった」という自責の気持ちを一人で抱えることにもなります。

リワーク本来の目的は、勤務と同程度の負荷(精神的・身体的なストレス)に耐えられるようになることです。職場に連絡をする必要がないことは心理的な負担がなくメリットのように思えるかもしれませんが、リワークの本来の目的を考えるとデメリットといえます。きちんと眠れているか、食事が摂れているかといった体調の把握も、セルフリワークでは報告の必要がないため自分の感覚で判断してしまったり、自己管理がおろそかになったりすることも考えられます。

心理面・精神面に不安があるケース

うつ病などのメンタル不調が原因で休職している場合、心の健康を取り戻すことは復職時だけでなく、その先の人生を歩んでいく上でも非常に重要です。心理面や精神面に不安がある場合には主治医と相談し、焦らず治療を進めることが大切です。

うつ病など精神疾患の診断や治療は医師によって行われますが、医師に頼るだけでなく、自身でもさまざまな取り組みを通じて症状の回復と復職を目指していくことも同様に大切です。(スタッフとともに休職からの復職を目指すなら → ニューロリワークの資料請求

不安を解消するには

ディスカッション イメージ

精神疾患の専門家である医師に相談し、問題の解消に努めることも大切ですが、医師とのコミュニケーションの時間は毎日のように確保できるわけではありません。人によっては実務を想定し、毎日のように誰かと関わることが治療や復職活動の一環になるケースもあります。

そうした場合に大きな役割を果たすのが、リワーク施設です。リワーク施設では復職のためのグループワークを行う事業所もあり、医師による治療とは異なる観点から復職の訓練を行うことが可能です。

主に、以下のような悩みを克服したい方におすすめです。

●コミュニケーション能力や対人スキルが足りていない
●気が弱くて他人に意見を伝えられない
●感情を言葉にするのが難しい
●自分の弱みや失敗した姿を見せるのが怖い
●モチベーションや集中力が維持できるか心配だ
●ネガティブな感情やストレスへの対処方法を身につけたい
●一人で問題を抱え込みやすい
●時間の使い方が下手だ(タイムマネジメント)
●イライラしやすい、怒りっぽいせいで他人と衝突しがち(アンガーマネジメント)
●元の職場への復職か再就職(転職)か悩んでいる
●仕事から離れている間に、業務に必要なスキルを忘れてしまった

リワーク施設のひとつ「ニューロリワーク」では、上記のような不安の要因に対応した支援を提供しています。たとえば、認知行動療法理論に基づく独自の「FIT(柔軟性介入トレーニング)プログラム」では、物事の受け止め方や行動の柔軟性を高める方法を身につけ、復職の不安を克服するだけでなく、復帰後の再発を防ぐことを目指します。他にも、職場復帰プログラムや自己理解とセルフケアプログラムなど、さまざまなプログラムを通じて不安を解消し、復職を支援しています。

まとめ

リワーク施設によってプログラムは異なるため、自分に合ったリワーク施設を選ぶことが大切です。復職の際の不安を少しでもなくし、自信を持って働いていくためには、不安点を解消して健康管理や生活習慣を整えることがポイントです。

復職を考える上で重要なのは、復職そのものがゴールではなく、復職後に安定して就労を続けることができるかという点です。そのためには、休職期間の取り組みは「いかに症状を再発させないか」すなわち「不安を解消させるか」という点が重要になります。

医師の治療だけでは不安が残るという方は、ぜひリワーク施設を活用してみてはいかがでしょうか。

「ニューロリワーク」では、休職期間に不安を解消できるようさまざまなプログラムを提供しています。
プログラムの見学も可能ですので、ご興味のある方はご検討ください。プログラムを通じて、不安をなくし、復職後に安定して働きつづけられるようことを心より願っております。(ニューロリワークの見学をご希望の方はコチラから

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記事監修者

H.S(公認心理師/精神保健福祉士)

長年精神科病院に勤務し、急性期から退院後まで、幅広く精神障害者への支援に従事。
精神保健福祉士、公認心理師。高崎健康福祉大学非常勤講師。

【参考文献・参考サイト】

・こころの耳 職場復帰のガイダンス(働く方へ)
・『みんなのメンタルヘルス総合サイト』仕事~働くための支援、休職からの復帰支援など~
・厚生労働省 総合労働相談コーナーのご案内
・厚生労働省 職場適応援助者(ジョブコーチ)支援事業について
・独立行政法人高齢・障害・求職者雇用支援機構 精神障害者総合雇用支援のご案内(パンフレット)
(写真素材:PIXTA・photoAC)