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休職

休職を考えるときに押さえるべき、それぞれのメリットとデメリット

うつ病などのメンタル不調の症状が現れているとき、休職するべきかどうかで迷うこともあるかもしれません。休職にネガティブなイメージを持たれている方は、可能な限り休職することを避けて頑張りすぎてしまうことがあります。しかし、結果的には休職したほうが良いというケースもあります。

ここでは、休職を考えている方が押さえておきたい休職のメリットとデメリットについてご紹介します。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

休職のメリット

休職のメリット
休職による大きなメリットは、まとまった休養の時間を確保できるという点にあります。休職することで仕事で生じるストレスや人間関係の悩みから解放され、周囲を気にすることなくゆっくりと休むことができます。また、治療に専念することもできます。
メンタル不調を患った際、働きながら治療を続けるというケースもみられますが、こうしたケースではむしろ症状が悪化してしまうことも多くあります。メンタル不調の症状が現れているときは、まずは十分な休養をとり、しっかりと治療することが大切です。休職期間は、問題なく働ける状態になるまでの充電期間と考えると良いかもしれません。

休職のメリットの2つめは、退職とは異なり、休職期間中に回復することで仕事に復帰できるという点です。休職は退職とは違って労働契約が続いています。そのため、休職期間内に症状が安定すれば元の職場に復帰することができます。休職期間中は雇用が守られた状態であるため、メンタル不調による退職とは異なり安心にもつながります。また、休職期間中は新たに仕事を探す必要がないため、より治療に専念しやすくなります。

メリットの3つめは、休職期間中に自分の時間が多く持てることから、今後のことや自身のやりたいことを考える時間がとれるという点です。
病気を発症した経緯や休職前の環境について見直すことで、復職後に再発しないための防止策を考えることができます。復職後の働き方を考えることが、安定した就労の第一歩となります。

休職のデメリット

休職のデメリット
休職のデメリットの1つとして挙げられるのは、生活リズムが乱れやすいという点です。仕事をしているときは自然と朝に起きて夜に就寝するという生活リズムが整いますが、休職期間中は毎日の通勤がなくなり、生活リズムが乱れてしまうケースも多くみられます。
生活リズムの乱れは、症状を悪化させる要因となります。休職期間中に生活リズムが乱れないようにする方法としては、リワーク施設の利用などが挙げられます。

デメリットの2つめは、収入が減るという点です。休職期間中は、無給となる企業も多くあります。なお、「休職中の収入にお困りの方は必見|給与や手当、補助について」でお伝えしたように、一部のケースを除いて傷病手当金を受け取ることができるため、無収入になることはありません。また、治療費を抑える自立支援医療制度もあります。これら傷病手当金や自立支援医療制度を利用することで、休職期間中の経済的な負担を和らげることが可能です。とはいえ、傷病手当金は働いていたときの3分の2の額となるため、この点ではデメリットといえるかもしれません。

デメリットの3つめは、キャリアや昇進に影響が現れる可能性があるという点です。休職期間中は仕事から離れるため、それだけ昇進が遅くなることが考えられます。また、復職後に休職前とは異なる部署に異動になった場合は、待遇や役職が変わることもあります。
もっとも、メンタルが安定しない状態で働き続けても高い成果は見込めず昇進は困難といえることから、休職して本来のパフォーマンスが発揮できるような状態になってから仕事に取り掛かかるほうが昇進が早くなるということも考えられます。

まとめ

休職の利点と欠点
休職の決断をする際、そのデメリットにばかり目が行きがちですが、実際に休職された方は「休職して良かった」と振り返ることも少なくありません。
業務過多や職場の人間関係によってメンタル不調が生じた場合は、まずは自分自身の体調を最優先に考え、適切な判断をすることが大切です。

休職や復職に関して不安がある場合は、復職を支援するリワーク施設を活用するという選択肢もあります。

リワーク施設の「ニューロリワーク」では、復職と安定した就労を実現するために必要な生活習慣の改善プログラムを実施しています。適切な食事や運動、睡眠を座学を通じて学ぶことで、復職への準備を着実に進めることができます。
ニューロリワークでは他にも認知行動療法に基づくプログラムを通じたセルフケアや、復職時の面談を想定した模擬面談などのプログラムも提供しています。復職に不安がある方でも、ご安心して休職期間をお過ごしいただくことが可能です。事業所の見学も実施していますので、休職や復職への不安がある方はぜひご相談ください。(休職や復職に関するご相談はコチラから

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