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復職

仕事復帰の不安を解消するための、復帰直前の過ごし方

メンタル不調が原因で休職していると、仕事の復帰直前になって再び働き始めることが不安になることもあります。こうした不安は、休職期間中の取り組み方によって解消させることが可能です。

今回は、休職や離職からの仕事復帰が不安という方に向けて、ポイントとなる復帰直前の過ごし方についてお伝えします。もうすぐ仕事復帰を控えている方や、復帰に向けて準備中の方は、これらのポイントを押さえておくことで不安を和らげることができます。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

働くことが不安な場合に考えること

働く不安
働くことが不安と感じる場合に、自分を責めてしまうというケースが多くみられます。仕事にブランクがあることから不安を感じ、復帰を躊躇してしまうことは決してめずらしいことではありません。休職中や離職中の方の多くが不安を感じているため、過度に不安に引っ張られたり自身を責める必要はないということを覚えておきましょう。ときには「不安になって当然だ」と開き直ることも大切です。

見方を変えれば、不安に感じているということはそれだけ仕事に対しての責任感や強い想いがあるともいえます。こうした場合には、仕事復帰へ向けた準備も適切に行っているケースが多くみられます。

「自分はしっかりと準備しているから大丈夫」とまずは自信を持つことが、仕事復帰への第一歩となります。

復帰直前の過ごし方

復帰直前の過ごし方
特に不安を感じやすい復帰直後には、不安を解消する方法として押さえておくべきポイントがあります。

重要なのは、復帰直前は準備をほどほどにしてリラックスして過ごすという点です。
復職や就職が近づくと、「あれも準備しておいたほうが良いかもしれない」「これもやっておかなければならない」と慌ただしくなってしまいがちです。とはいえ、復帰直前で慌ただしくなってしまうとかえって不安や緊張が高まるため、直前はリラックスできる時間をしっかりと持つことが大切です。

復帰直前は、復職後の仕事をイメージするために業務内容を整理したり、職場の近くまで訪れて通勤するイメージを持ったり、または出勤に必要なものを確認したりするといった準備が効果的です。

なお、復帰にあたって焦ってあらためてスキル学習などを行う必要はありません。たしかに時間や気持ちに余裕がある場合にはスキル学習なども一定の効果が期待できますが、不安を感じてしまう場合はあえて行う必要はありません。

「休職期間中に仕事復帰に向けた準備がしっかりとできていたからこそ、復職許可や内定を得ることができている」と考えるのが大きなポイントです。すなわち、企業側は現時点でのスキルで問題なく仕事ができると判断していると考えられます。そのため、働くことに不安を感じる場合は、この時期はなるべく仕事のことを考えず、自分が好きなことをしたり、リラックスできることに取り組むのが望ましいといえます。

たとえば、
・好きな音楽を聴く
・好きなテレビ番組を観る
・お風呂にゆっくりつかる
など、復帰へ向けて心身をリフレッシュさせるようにしましょう。

それでも仕事のことを考えてしまう場合は、仕事のことを考えている自分や緊張している自分を受け止めてみましょう。緊張や不安を感じている自分を、第三者の目線で客観視することが大切です。

また、時間に余裕を持って過ごすことを意識するのも効果的です。余裕を持って起床し、自分の好きなカフェで好きな飲み物を飲んでゆったりとした気持ちで最終準備にとりかかることをひとつの目標にしてみましょう。期間ギリギリで行動してしまうと焦りの気持ちが強くなり、不安の感情が増してしまいがちなので注意が必要です。

不安な感情を抱いているときは、自分が思っている以上に疲れているケースも考えられます。いつもより少し多めに睡眠時間をとれるよう早めに就寝するとよいでしょう。なかなか寝付けない場合は、マインドフルネス瞑想や簡単なストレッチなどを実践すると効果的です。

就寝時には、寝室にスマートフォンを持ち込まないようにしましょう。復帰へ向けて気になることも多いかもしれませんが、調べごとを始めると気になってしまい、その後、寝付けなくなってしまうこともあるので注意が必要です。

この時期はこれまでの自分を信じて時間のある生活を過ごし、心身ともにリラックスした状態にしていくことが重要です。

事前の準備が大切

事前の準備
これまでに見てきたように、復職や就職へ向けて準備中の方は、自信を持って仕事に復帰できるよう事前の準備を入念に行うことが大切です。仕事復帰への不安は、多くの人が感じるものです。その不安を軽減させるためには、事前の準備が大きなカギとなります。

「しっかり準備ができた」と自分で自信を持っていえる状態がつくれると、不安を感じても感情をコントロールしやすくなります。このことから、休職期間の後半・終盤では働いているイメージを持って準備に取り組むことがいかに重要であるかがわかります。

仕事復帰へ向けた準備は、しばしば「意味が無いのでは」と考えてしまい、取り掛からなかったり途中で辞めてしまうというケースも少なからずみられます。しかしそうした場合、仕事復帰後に「しっかり準備をしておけば良かった」と準備の重要性に気付き、後悔してしまう可能性もあります。(復職の準備でお悩みなら、施設への見学がおすすめです。⇒見学申し込みはコチラから

こうしたことから、仕事復帰へ向けた準備期間に生活習慣を安定させ、一定のスキルを身に付ける(取り戻す)必要があることがわかります。なお、休職期間が終了して無事に仕事復帰できたとしても、必ずしもそれ以降に安定した就労を続けられるというわけではありません。仕事復帰そのものがゴールではなく、復帰した後も心身に過度な負担がないよう、常に健康に気遣っていくことが大切です。(関連記事:「【復職後も要注意!】復職後に再休職に至ってしまう3つの原因」

仕事復帰の不安を一人で抱え込まない


仕事復帰に不安を感じるのは、多くの休職者にみられる特徴のひとつです。決して不安を感じている自分を責めることなく、自分がこれまで行ってきた準備に自信を持つことが大切です。また、復職直前は過度に仕事のことを考えることなく、余裕を持ってリラックスして過ごすようにしましょう。

現在、仕事復帰へ向けた準備をしているという方は、準備を怠らないよう心掛けることが大切です。

人によっては、休職期間中に明確な復職計画を立てることなく自宅や図書館で過ごして復職の時期を待つだけというケースも少なからずあります。しかしこうした場合には、根本的な原因や自身の苦手分野、克服するべき事柄に目が向けられることなく、休職期間を効果的に活用できないというケースがほとんどです。

仕事復帰に不安がある場合は、仕事復帰を支援する就労移行支援事業所や自立訓練(生活訓練)事業所を活用すると効果的です。

たとえば、ニューロリワークでは、生活習慣を改善するブレインフィットネスプログラムをはじめ、認知行動療法に基づくプログラムや生活相談の場を提供しています。仕事復帰の不安を解消するために必要な取り組みを、ひとつひとつ段階を踏んで進めていくことが可能です。

不安なく仕事復帰を目指すために「生活基盤を整えたい」「自分の状態をより良くしたい」とお考えの場合は、ぜひご利用をご検討ください。
また、事業所では随時プログラムの見学や体験実習を行っていますので、ご興味のある方はお気軽にご連絡・ご参加ください。(休職中の過ごし方の相談や施設の見学をご希望の方はコチラから

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(写真素材:PIXTA・photoAC)