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復職 メンタル不調

メンタル不調(精神障害)からの仕事復帰後に、忘れずに心掛けるべきこととは?

メンタル不調からの仕事復帰を果たすことは、ひとつの目標ではあってもそれ自体がゴールではありません。仕事復帰後、再び体調を崩すことなく安定した就労を実現することが、大きな目標となります。この目標を達成するために、仕事復帰後も忘れずに心掛けておきたいことがいくつかあります。(関連記事:「仕事復帰の不安を解消するための、復帰直前の過ごし方」)

ここでは、仕事に慣れてくるとつい忘れがちになるものの、心身の安定した状態を維持するために押さえておくべき事柄について詳しくご紹介します。(休職と復職のことが3分でわかる「簡単!初めてのリワークガイド」のダウンロードはコチラから

心掛けること①規則正しい生活習慣を維持する

規則正しい生活習慣
精神障害のある方が長く安定した状態で働き続けるために仕事復帰後も忘れずに心掛けておくべきことの一つ目は、「規則正しい生活習慣を維持すること」です。

仕事復帰後に仕事を継続していると、働き始めたときと環境が大きく変わっていきます。業務が増え、残業する必要があったり、付き合いで食事や飲み会などが増えることもあります。そうなると、次第に生活習慣が乱れてくるようになります。
生活習慣が乱れ始めると、その乱れた生活習慣に引っ張られて不調が常態化します。残業によって夕食を抜くことや飲み会で明け方まで飲食することが避けられなかったとしても、できる限り早いタイミングでリセットさせ、元の規則正しい生活習慣に戻すことが大切です。

睡眠、食事、運動は、いずれもメンタルヘルスと深い関連があります。睡眠リズムや栄養バランスが乱れていたり運動不足が続いていると、メンタル不調を再発させてしまうリスクも高くなります。

仕事が忙しくなると、食事や運動に気を遣うことが難しくなったり睡眠時間が減ってしまいがちです。こうした場合には、自分なりの解決方法やルールを決めて規則正しい生活習慣を維持できるよう心掛ける必要があります。

心掛けること②セルフケアを怠らない

セルフケア
仕事復帰後も忘れずに心掛けておくべきことの二つ目は、「セルフケアを怠らないこと」です。

休職・離職期間中や仕事復帰直後は、体調を崩さないため「セルフケア」が意識して実践されることも多くあります。しかし、仕事に慣れてきたり忙しくなってくると、こうしたセルフケアは疎かになりがちです。
セルフケアは元気になれば不要になるものではなく、元気な場合でも体調を崩す前に自分の状態に気付き、正しい対処をとるための手段です。そのため、仕事に慣れてきてアクセルを踏んで頑張っているときにこそ、セルフケアの意識を強く持つことが重要になります。

就職・復職後も安定した状態で働き続けている方の多くは、セルフケアの習慣を身に付けています。セルフケアの方法を身に付けることは、就職・復職をするためのパフォーマンスとして考えられてしまうケースもありますが、本来の意義は安定した状態で働き続けるために必要な手段であることを覚えておくことが大切です。

セルフケアは、環境が異なることでその方法も異なります。仕事復帰直後に行えていたセルフケアであっても、業務が忙しくなってくると実践できないこともあります。そのため、自身の仕事の状況に合わせて常に改善していくことが求められます。

心掛けること③先のキャリアを見据える

先のキャリア
心掛けておくべきことの三つ目は、「先のキャリアを見据えること」です。

復職・就職直後は、「ひとまず仕事復帰して働くこと」が目標とされるケースが多くみられますが、長期的に働き続けるためには単に「働く」ということだけではなく、その会社にどう貢献していけるか、どうキャリアを形成するかなど、その先のキャリアを見据えた働き方を想定することが大切です。

少なからず仕事に慣れてきた場合には、「今どう働くか」だけではなく、「5年後や10年後も自分が働き続けるためのキャリアビジョン」を持って働くことを意識する必要があります。明確な目標を持って働き続けることで、モチベーションや自身の成長にもつながるだけでなく、心身の健康管理に意識が向かうようになります。

仕事復帰後の安定を、休職期間中から準備する

休職期間の準備
就職・復職を控えている方や仕事復帰後の間もない方にとって、生活習慣やセルフケア、または先のキャリアプランは心身共に安定した就労を実現するために大きな役割を果たします。これらは仕事復帰後になってようやく考え始めるものではなく、復帰前の休職期間中から考え、身に付けておくべき事柄です。

休職期間中は、仕事復帰後のことを想定して過ごすことが重要となりますが、自身一人では計画的に過ごすことが難しいというケースも少なくありません。そのような場合には、仕事復帰を支援する就労移行支援事業所や自立訓練(生活訓練)事業所を活用するという選択肢もあります。

たとえば、ニューロリワークでは、生活習慣を改善するプログラムをはじめ、セルフケアやキャリア設計に関するプログラムも実施しています。多様なプログラムを通じて、仕事復帰後に安定した就労ができるよう専門のスタッフとともにひとつひとつ身に付けていきます。

事業所では随時プログラムの見学や体験実習を行っていますので、「生活基盤を整えたい」「セルフケアの方法を習得したい」「自身の今後のキャリアプランを考えたい」という方は、お気軽にご連絡・ご参加ください。(プログラムの見学希望の方はコチラからお申し込みいただけます

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(写真素材:PIXTA・photoAC)