0120-654-167 受付時間:平日9:00~18:00

休職 復職 適応障害

適応障害で休職してから復職までの期間は何ヶ月?
事例もあわせてご紹介

適応障害で休職に至ると、少しずつ改善を感じてきたものの「いつ復職できるんだろう?」と不安に思う方も多いかもしれません。中には、「お金の心配もあるし、1ヶ月くらいで復職できたら…」と悩んでしまうケースもみられます。
短期間での復職を目指す方は決して少なくありませんが、適応障害の再発リスクを考えると無理に早く復職することに関しては慎重であるべきといえます。

適応障害はストレスに対する反応として現れるため、職場復帰においてもそのストレスに対処できる力を取り戻すことがひとつの大きなポイントとなります。とはいえ、クリニック等の医療機関に通いながらも、職場のストレスにどう対処すればいいのかで悩む方が多いというのが現実です。

そのような方々にとって、「リワーク(職場復帰支援)」は非常に効果的な方法のひとつです。リワークでは復職に向けた職業訓練を通じて、健康状態の改善や実際の業務を想定した環境で少しずつ働く感覚を取り戻すことを目指します。こうした取り組みにより、復職後のストレス耐性を高め、再発リスクを軽減させることができます。

復職を考える上で、「リワークって、なんだか難しそう…」と躊躇ってしまう方もいるかもしれません。多くのリワークプログラムは、専門的なスタッフがサポートすることで無理のないペースで進められるというのが特徴です。休職から復職までの道のりをスムーズにするためにリワークを活用することで、より確実で安心な職場復帰を目指すことができます。

ここでは、リワークの効果や実際の事例も交えながら、具体的なメリットや魅力についてお伝えします。
休職からの復職・再就職を目指すニューロリワークの資料請求はコチラから

適応障害で休職してから、復職までの流れ

復職までの流れ
適応障害で休職すると、復職するまでにはいくつかのステップがあります。焦って復職を急ぐと再発リスクが高まるため、心身の状態を見極めながら、慎重に進めることが大切です。

以下では、一般的な復職までの流れを3つのステップに分けてご紹介します。各ステップを押さえることで、適応障害の改善から職場復帰までの全体像を掴むことができます。

ステップ1:休職期間中の治療と、症状の安定

適応障害と診断された場合、まずは心身の休養と治療が最優先です。ストレスの原因となった環境から離れ、クリニックでの診療やカウンセリングを通じて症状の改善に取り組みます。この期間の長さは人によって異なりますが、症状の軽重によって数ヶ月〜半年かかることもあります。重要なのは、焦って復職を考えるのではなく、まずは自身の心と体をしっかりと休め、回復に専念することです。家族や友人からのサポートも、回復や改善のための大切な支えとなります。

ステップ2:リワーク(職場復帰支援)の活用

症状がある程度安定してきたら、次にリワークプログラムを検討しましょう。リワークは、専門の医療機関や支援施設で行われる職場復帰支援プログラムであり、復職後のストレスに耐えうる力を習得することを目指します。軽い業務や模擬職場でのトレーニングを通じて、復職に向けた準備を進めます。このようなリワークプログラムに取り組むことで、心身が職場環境に適応するためのスキルやストレス耐性を少しずつ取り戻していきます。

ステップ3:主治医と職場との連携

リワークなどを経て症状の改善や体調の回復が進むと、いよいよ復職が現実的になります。この段階では、主治医や職場との連携が非常に重要です。主治医と相談し、復職に向けた診断書を提出することで、職場側も適切なサポートを準備することができます。また、職場と事前に話し合い、業務の軽減や勤務時間の調整などを協議することでスムーズな復職に繋がります。無理なく職場復帰を果たすためには段階的な復職が推奨されることが多く、例えば短時間勤務から始め、少しずつ通常業務に戻すケースも多くあります。

休職から復職までの期間目安

復職までの期間
適応障害で休職してから復職するまでの期間は、個々の症状や回復の早さによって大きく異なります。一般的な目安としては、3ヶ月~1年程度が多いとされています。症状が軽い場合は3ヶ月~6ヶ月で復職が可能なケースもありますが、重度の場合は1年以上かかることもあります。

最初の1ヶ月〜3ヶ月は、ストレスの原因から離れ、心身を休めることが優先されます。この期間に十分な休養を取ることが、その後の回復を左右する重要なポイントです。その後、症状が安定してきたら主治医と相談しながら復職を目指す準備を進めます。多くの方が6ヶ月~1年を目安にリワーク(職場復帰支援)プログラムを活用し、職場復帰に向けてトレーニングを行っています。

復職後の再発リスクを抑えるために、段階的な復職が推奨されることも多くあります。最初は短時間勤務や軽作業から始め、体調を考慮しながら少しずつ通常の勤務に戻るというのが一般的な流れです。

このように、無理なく復職するためには症状の改善状況や職場のサポート体制を考慮しながら、主治医と綿密に連携することが重要です。適応障害の回復は人それぞれですが、焦らず、着実に復職を目指すことで、長期的に安定した職場生活を送ることが可能になります。
(関連記事:「復職までの平均期間は?」「休職が長いと昇進や転職に不利?」など、休職期間の疑問を解決!

適応障害で休職中の過ごし方

休職中の過ごし方
適応障害が原因で休職に至った場合、休職期間中は心身を回復させることが最優先です。とはいえ、ただ休んでいるだけでは不安や焦りが強くなってしまうこともあります。休職中にどのように過ごすかで回復の早さが異なるため、適切な過ごし方を押さえておくことが大切です。
ここでは、適応障害の回復や症状の緩和をし、復職をスムーズに進めるための過ごし方についてみていきます。

1. 心身の休養を最優先に

まずは、心身をしっかりと休めることが最優先です。適応障害は過剰なストレスによって引き起こされることも多く、回復・改善のためにはストレスの原因から完全に離れてリラックスした環境で過ごすことが必要です。睡眠や食事を整え、リラックスできる時間を確保しましょう。散歩や軽い運動を取り入れることも、心のリフレッシュに効果的です。また、焦って「早く復職しなければ」と思うのは要注意です。自分を責めず、回復に時間がかかることを受け入れることが復職への第一歩といえます。

2. 医療機関での定期的な診療やカウンセリング

休職中は、医師やカウンセラーのサポートを受けることが大切です。適応障害は心に負荷がかかることで生じる症状であるため、自己判断だけでなく専門家の客観的な意見を聞きながら治療を進める必要があります。医師との定期的な診療で状態を確認しながら、必要に応じて薬物療法を受けることも大切です。
カウンセリングはストレスの原因や対処方法についての理解を深めることができるため、心のケアにつながります。医療のサポートを受けながら、少しずつ前向きな心の状態を取り戻していきましょう。

3. 自己理解を深める時間を取る

休職期間を利用して、自分自身を見つめ直す時間を作ることも効果的です。適応障害をきっかけに、今後の生き方や仕事との向き合い方を再考する機会として活用することができます。たとえば、読書や日記を書くことで感情を整理したり、自分がどのようなストレスに弱いのかを理解する手助けとなります。
自己理解が深まることで復職後の職場でのストレス対策も立てやすくなり、適応障害の再発防止にもつながります。
休職期間を有意義に過ごすための自立訓練(生活訓練)事業所ニューロリワークの資料請求はコチラから

適応障害から復職までの事例

復職までの事例
適応障害が原因で休職に至り、そこから復職するまでの道のりは、人によって異なります。もっとも、適切な休養とサポートを受けながら回復を目指すという点では多くの方に共通しているといえます。

以下では、実際に適応障害を経験し、休職を経て復職したニューロリワークでの事例についてみていきます。こうした事例は、適応障害で悩む方にとって復職までの道筋がイメージできる一助となります。

Aさんの事例(3ヶ月で復職)

仕事をしていたときは、就寝は24時にはするようにしていましたが、途中で目が覚めて眠れなくなることが多く、睡眠不足で仕事に支障がでていました。また、食事は疲れた身体で何も作る気力がわかずに、コンビニ弁当やカップ麺ばかりの偏った食生活になっていました。

(中略)

ある日、スタッフの方からニューロリワークのプログラムの一つになっている「ブレインフィットネス」の本を紹介してもらったことが、偏った食生活を改善するきっかけになりました。通いはじめて半月たったころから、本に書いてある食生活への取り組みの料理内容を真似て毎日の献立に役立てるようになりました。特に副菜の献立を増やすことで、日々の食事内容が充実していきました。

また、私が人間関係が原因で適応障害になったことをスタッフの方に伝えると「アサーション」の本を紹介してくれました。こちらは、学んだことをノートに書き写し、まとめることで困ったときに拠り所にできればと思っています。

(中略)

仕事復帰に役立ったと感じるプログラムは「FINDプログラム」です。

「FINDプログラム」では、働く羅針盤、働く意義、道標などを学びました。はじめのうちは、考えたり書いたりすることができないことに落ち込みましたが、回を重ねていくうちに内容がわかるようになり、書けるようになりました。
働く意義を学ぶことで、就職して自分が何をしたいかを考えることができ、仕事復帰に役立ったと感じています。

(全文はこちら

Bさんの事例(7ヶ月で復職)

長時間労働が続いたことで、疲労や思考力の低下、気分の落ち込みなどの症状が出始め、産業保健師に相談したところ、メンタルクリニックの受診をすすめられました。受診の結果、医師から適応障害と診断され休職しました。

(中略)

休職後、体調が回復してきたところで復職の準備を始めました。週5日通勤ができる体力に戻すために、同程度の距離にある新松戸センターを産業保健師にすすめられたのが利用のきっかけです。

(中略)

復職の役に立ったと思うプログラムは、「FITプログラム」「ストレスコーピング」です。

通所中、担当スタッフの心理師さんから「自分の心だけでなく、身体の変化にも関心を向けること」というアドバイスがとても心に残っています。
今まで、自分の体調の変化に興味がなかったため、就労ができなくなるまで自分を追い込んだことを反省して、今後は毎日自分の体調や気持ちに関心を向けて、どちらの健康も欠けることなく過ごしたいという意識が高まりました。

復職面談のための資料作成がかなり大変でしたが、たくさんのアドバイスとお力添えをいただき無事完成することができました。担当スタッフの心理師さんが親切に何でも相談にのってくれたので、とても心強かったです。

(全文はこちら

よくある質問とその回答

よくある質問
適応障害で休職することになった場合、体調を整えることが最優先ですが、休職中の給与や活用できる制度、復職後の働き方についても気になるという方は多いかもしれません。特に、適応障害から回復するまでにかかる時間や、職場に復帰する際の不安も多いといえます。以下では、こうした「よくある質問」について詳しくみていきます。

Q.適応障害で休職中に、給料はもらえる?

適応障害で休職している間に給料が支給されるかどうかは、勤務先の制度や就業規則によって異なります。企業の定める「病気休職制度」に基づいて有給で休職できる期間が設けられているケースもありますが、長期の休職となると給料の支払われなくなるケースも少なくありません。なお、このようなケースでも健康保険制度に基づく「傷病手当金」を利用することができます。この制度では、連続して4日以上仕事を休んだ場合に、健康保険から最大1年6ヶ月間、給料の約3分の2が支給されます。

傷病手当金を受け取るためには医師による診断書や企業への申請が必要となりますが、この制度は適応障害のような精神的な疾患にも適用されるため、休職中の経済的負担を軽減する大きなサポートとなります。給料がもらえない場合でも傷病手当金を活用することで、生活の負担を減らすことができます。

Q.適応障害の休職中に使える制度はある?

適応障害で休職中に利用できる他の制度としては、国や自治体が提供する「精神保健福祉センター」などの相談機関が挙げられます。これらの機関では、メンタルヘルスに関する専門的なアドバイスや再発を防ぐためのサポートを受けることができます。また、「リワークプログラム」も効果的な制度や支援です。リワークプログラムは、職場復帰を目指して復職に向けたトレーニングやストレス耐性を養うための支援であり、多くの自治体や医療機関で提供されています。

休職中は、こうした制度を活用しながら適応障害からの回復を目指し、無理なく職場復帰を果たすための準備を進めることが大切です。

Q.適応障害から回復後、同じ職場・仕事に復職するのが良い?

適応障害から回復後に同じ職場・仕事に復職するべきかは、個々の状況によって異なります。適応障害は、職場環境や業務内容などのストレスが原因で発症することが多いため、再発リスクを避けるためにはストレス源となった要因を改善する必要があります。もし、休職前と同じ環境に戻ることで再び強いストレスを感じる可能性がある場合、職場や仕事内容を変えることが検討されるべきです。

一方で、職場側が業務内容や勤務時間を柔軟に調整する場合、同じ職場に復職することでスムーズに再適応できるケースもあります。職場のサポートがしっかりしている場合や、業務内容が調整されることでストレスの原因が取り除かれる場合、復職後も安心して働き続けることができます。また、復職時にリワークプログラムや医師の指導を受けて段階的に仕事に戻ることで、再発のリスクを軽減することも可能です。

同じ職場に復職するか、それとも転職を検討するかについては、主治医やカウンセラーと相談しながら慎重に決めることが大切です。無理をせず、自分にとって最適な選択肢を見つけましょう。

適応障害による休職・復職でお悩みの方は、ご相談ください

休職・復職の悩み相談
適応障害で休職すると、「休職中はどうすればいいんだろう?」「いつ復職できるんだろう?」といった不安が思い浮かぶものです。短期間での復職を目指す方も少なくありませんが、適応障害の再発リスクを考えると休職期間中の過ごし方が重要になります。

休職期間の過ごし方としては、復職の支援を行っているリワーク施設の利用が効果的です。自身に合ったリワーク施設を見つけ、復職への第一歩を踏み出しましょう。
(関連記事:休職からの復職が怖い方へ。復帰後の定着率が3.5倍といわれるリワークプログラム

■ダウンロード資料【今日から復職を目指す方へ。「簡単!初めてのリワークガイド」

見学予約